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ニコン「Z9」の新ファームウェアが公開 AFや動画機能を大幅強化

フレキシブルカラーにも対応

ニコンは、ミラーレスカメラ「Z9」の新ファームウェアを公開した。バージョン番号は5.30。オートフォーカス機能の拡張や動画撮影機能の強化など、多岐にわたる改良を実施した。

AFエリアモードについては、シングルポイントAFやダイナミックAF(S、M、L)選択時でも被写体検出が可能になった。ワイドエリアAF(C1、C2)で設定できるAFエリアの範囲も拡張した。静止画と動画のいずれでも対応する。

ピクチャーコントロールに「フラットモノクローム」と「ディープトーンモノクローム」を新たに追加。フレキシブルカラー機能にも対応した。

オートキャプチャーには撮影後のフォーカス位置リセット機能を追加したほか、被写体検出対象に顔を加えた。

動画撮影では、ハイレゾズームをオンに設定している場合、被写体検出枠が撮影画面に表示されるようになった。撮影終了時に外部モニターへの映像出力が途切れない仕様に変更したほか、撮影中にiメニューからヘッドホンの音量を変更できるようにした。

再生機能においては、フィルター再生の条件設定に日付を追加。動画再生時のiメニューにループ再生も加わった。再生中の画面自動回転機能も追加された。

ネットワーク関連や他の機器との接続についてもアップデートが入っている。例えばFTPサーバーとの接続設定に説明文が追加できるようになったほか、NTPサーバーによる日時同期機能を追加した。マスターカメラから同一ネットワーク上のリモートカメラを検出して接続できる機能も加わった。USBストリーミング(UVC/UAC)にも対応した。

このほか、静止画撮影時のAFの動作や安定性を改善。NX Tetherなどアプリケーションからのホワイトバランス取得にも対応した。カスタムメニューには被写体検出の有効設定やフォーカスリミッター設定などの新項目を追加した。

<静止画撮影関連>

  • [AF エリアモード]の設定が[シングルポイント AF]、[ダイナミック AF(S)]、[ダイナミック AF(M)]、[ダイナミック AF(L)]の場合でも、被写体検出を行えるようになりました。
  • AF エリアモードの[ワイドエリア AF(C1)]および[ワイドエリア AF(C2)]で設定できる AF エリアの範囲を拡張しました。
  • ピクチャーコントロールに[フラットモノクローム]と[ディープトーンモノクローム]を追加しました。また、フレキシブルカラー機能に対応しました。
  • [オートキャプチャー]に[撮影後のフォーカス位置リセット]を追加しました。また、被写体検出対象に[顔]を追加しました。

<動画画撮影関連>

  • [AF エリアモード]の設定が[シングルポイント AF]の場合でも、被写体検出を行えるようになりました。
  • AF エリアモードの[ワイドエリア AF(C1)]および[ワイドエリア AF(C2)]で設定できる AF エリアの範囲を拡張しました。
  • ピクチャーコントロールに[フラットモノクローム]と[ディープトーンモノクローム]を追加しました。またフレキシブルカラー機能に対応しました。
  • [オートキャプチャー]に[撮影後のフォーカス位置リセット]を追加しました。また被写体検出対象に[顔]を追加しました。
  • [動画撮影メニュー]> [ハイレゾズーム]を[ON]に設定している場合、カメラが被写体を検出すると撮影画面に被写体検出枠が表示されるようになりました。

<再生関連>

  • 再生メニューと再生時のi メニューの[フィルター再生の条件設定]に[日付]を追加しました。
  • 動画再生時のiメニュー項目に[ループ再生]を追加しました。
  • 再生メニューに[再生中の画面自動回転]を追加しました。

<操作関連>

  • [カスタムメニュー]> a10とg6に[被写体検出の有効設定]を追加しました。
  • [カスタムメニュー]> a14[MF 時の絞り開放Lv]が a15[絞り開放Lv]に変更になりました。
  • [カスタムメニュー]> a17[フォーカスリミッター設定]を追加しました。
  • [カスタムメニュー]> f2[カスタムボタンの機能(撮影)]および g2[カスタムボタンの機能]に割り当てられる機能として、[フォーカスリミッター]と[被写体検出設定の循環選択]を追加し、[撮影機能の呼び出し]と[撮影機能の呼び出し(ホールド)]それぞれに個別の設定を登録できるようになりました。また[拡大画面との切り換え]に[400%]を追加しました。
  • [カスタムメニュー]> f3[カスタムボタンの機能(再生)]に割り当てられる機能として[編集前の画像へジャンプ]を追加しました。
  • [カスタムメニュー]> f11[内蔵 TC での撮像範囲切換]を追加しました。

<ネットワーク関連>

  • [ネットワークメニュー]>[FTP サーバーと接続]で設定済みの接続設定に、説明文を追加できるようになりました。
  • [ネットワークメニュー]>[FTP サーバーと接続]>[オプション]に[NTP サーバーによる日時同期]を追加しました。
  • [ネットワークメニュー]>[カメラと接続]に[著作権情報の上書き]を追加しました。
  • マスターカメラから同一ネットワーク上に存在しているリモートカメラを検出して接続できるようになりました。
  • [ネットワークメニュー]>[USB]に[USB ストリーミング(UVC / UAC)]を追加しました。

<その他>

  • 静止画撮影時の被写体捕捉などのオートフォーカスの動作や安定性を改善しました。
  • NX Tether などアプリケーションからの操作で、静止画でもプリセットマニュアルによるホワイトバランスの取得が出来るようになりました。
  • 音声メモを録音するときに外部マイクを接続していると、その外部マイクを使用して録音できるようになりました。
  • 外部モニターなどの HDMI 機器と接続したとき、動画の撮影終了時に映像出力が途切れない仕様に変更しました。
  • 動画の撮影中に i メニューからヘッドホンの音量を変更できるようになりました。
  • [再生メニュー]>[画像の自動回転]を[ON]に設定しても、動画は自動回転しないように仕様を変更しました。
  • [画像編集]にある[RAW現像]にピクチャーコントロールの機能として、[フラットモノクローム]、[ディープトーンモノクローム]を追加しました、またフレキシブルカラー機能にも対応しました。
  • マルチセレクターまたはサブセレクターでフォーカスポイントを移動中に、移動する方向を変えても移動速度が遅くならないように仕様を変更しました。
  • [カスタムメニュー]> g14[ビューアシスト]を[ON]にした際の階調特性を変更しました。
  • 動画撮影時に画像モニターに[ヒストグラム]または[ウェーブフォームモニター]を表示した状態で[カスタムメニュー]> g2[カスタムボタンの機能]に[撮影メニュー切り換え]を割り当てたカスタムボタンを押すと、画像モニターに表示される誤記を修正しました。

Nikon Download center Z 9用ファームウェア

本誌:佐藤拓