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青森~福島1,000kmの絶景ルート「みちのく潮風トレイル」が全線開通6周年

宮古市が地域一体でハイカーを支援

宮古市を代表する景勝地の1つ「浄土ヶ浜」

青森から福島まで1,000km超をつなぐ「みちのく潮風トレイル」が、6月9日(月)で全線開通6周年を迎える。岩手県宮古市ではこのルートを訪れたハイカーを歓迎する取り組み「Trail Town Miyako」を展開しており、市内の店舗や施設が連携する「トレイルオアシス」で水の提供やルート案内などのサポートを行っている。

みちのく潮風トレイルは、東日本大震災の復興に貢献するため創設された三陸復興国立公園を軸とするプロジェクト。青森県八戸市蕪島から福島県相馬市松川浦まで段階的に開通が進められ、2019年6月に全長1,000kmを超えるナショナルトレイルとして全線開通した。

太平洋の雄大な海の景観を間近に感じられる絶景スポットが点在。宮古市を代表するリアス海岸の入り組んだ海岸線の風景や、全国有数の水揚げを誇る漁港での新鮮な海の幸など、自然と食の両方を満喫できるという。

北山崎展望台

コース上には2011年の東日本大震災で高さ15mを超える津波の被害を受けた海岸部に整備された震災遺構の公園「震災メモリアルパーク中の浜」もある。隣接するキャンプ場とともに自然の驚異や震災の記憶を後世に伝える場としての役割を担っている。

震災メモリアルパーク中の浜

こうした取り組みの一環として、三陸復興国立公園に位置する「休暇村陸中宮古」もトレイルオアシスに加盟し、全線開通6周年を記念した「Welcomeハイカープラン♪」を6月1日(日)から2026年3月31日(火)まで販売する。

プランは1泊2食で1万5,500円から(平日2名1室利用時の1名料金)。特典として中学生以上には小熊ちゃんベル1個、龍泉洞の水500ml1本、ウェルカムアイス1個をそれぞれプレゼントする。

本誌:佐藤拓