ニュース

パナソニック、自撮りに強いミラーレス「LUMIX GF7」

パナソニック株式会社は1月20日、自分撮り機能を強化したミラーレスカメラ「LUMIX DMC-GF7W」を発表した。

ダブルズームキットのみの設定で、価格はオープン。店頭予想価格は税別8万3,500円前後の見込み。発売日は2月13日。

ダブルズームキットの内容は、GF7ボディに加え、標準ズームレンズ「LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.」、望遠ズームレンズ「LUMIX G VARIO 35-100mm/F4.0-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」。

カラーはブラウン、ピンク、シルバー。

LUMIX DMC-GF6(2013年4月24日発売)の後継モデル。マイクロフォーサーズマウントを採用する。

初心者向けに展開してきたGF系の最新機種で、今回はボディを約20%小型化。人気の高いLUMIX GM系を思わせる大きさになった(GF7の方が少し大きい)。スタイリングも一新されている。

撮像素子をはじめ、基本的な撮影機能は2013年11月13日発売のLUMIX GF5やLUMIX GM1Sを踏襲。ただしGF7特有の機能も存在し、その多くが自分撮りやエントリー層に特化したものだ。

「置き撮り」「片手撮り」両対応の自撮り機能

例えば、GM系にはない180度チルト式モニターもそのひとつ。スペックはアスペクト比3:2の約104万ドットで、静電容量式のタッチパネルを採用する。

モニターを前面に倒すと、新機能「フェイスシャッター」と「フレンドリーシャッター」が利用可能になる。

フェイスシャッターは、検出された顔を手などで隠した後、再び顔を表示させると、シャッター動作が始まる機能。

もうひとつのフレンドリーシャッターは、検出された2つの顔が一定距離内に近づくと、シャッター動作が始まる。

これらは、主に机に置いたり三脚を使用した自分撮りを想定している。

一方、片手での自分撮りに対応するものとして、GF7では「Wシャッター」が特徴的だ。モニターをチルトすると、カメラ上面のFn/Wi-Fiボタンがシャッターボタンとして使用可能になるもので、このボタンは自分撮りのとき、ちょうど右手人差し指にかかる位置にある。こうした自分撮りの場合、一般的には左手でシャッターボタンを押さなければないが、GF7なら右手でもシャッター動作が可能というわけだ(ただし半押し操作は不可)。

レンズ一体型のLUMIXでおなじみのビューティー機能も搭載されている。新アルゴリズムを採用することで美肌モードでの肌の滑らかさが向上した他、顔を中心に背景をぼかす「背景ぼかし」と、細身に撮れる「スリムモード」が利用できる。

ファミリー層を意識した「キッズモード」も

GF系ということで、ファミリー層向けの装備も充実している。

新たに搭載されたキッズモードは、動き回る子供の撮影をアシストする機能。子どもの動きに合わせてシャッタースピードが高速になり、さらに4コマ/秒の連写、AFFモード、顔(瞳)認識AFなどに設定される。タッチ長押しで連写するタッチシャッター連写も使用可能。

このキッズモードは、ボディ上面のモードダイヤルにアイコンが設けられている。

変わったところでは、液晶モニターを開くと、撮影リセットボタンが現れる。押すことで撮影メニューとドライブモードが初期値にリセットされるので、設定を誤ったり戻し方がわからなくなったときに使えそうだ。

画質はGM系と同等 Wi-Fi接続も簡単に

Wi-Fi接続もブラッシュアップされている。パスワードの入力が省略可能になり、Fn1/Wi-Fiボタンを押し、SSIDを選ぶだけで接続するようになった。

専用アプリ「Panasonic Image App」には、ジャンプの瞬間を自動で撮影する「ジャンプスナップ」が追加される。アプリの追加機能なので、他のWi-Fi対応LUMIXでも使用できる。

撮像素子および映像エンジンは、GM系と同等。有効1,600万画素の4/3型LiveMOSセンサーおよびビーナスエンジンを採用する。超音波防塵フィルターSSWFも装備。

感度設定はISO100〜25600。ISO100は拡張設定。

GM5にはない内蔵フラッシュも装備。ボディ上部中央の凸部に収められている。

動画はAVCHD Progressive(60p)、AVCHD(60i)、MP4(60p)から選択可能。最大フルHDでの記録が行なえる。4Kおよび4Kフォトには対応していない。

撮影可能枚数は約230枚(12-32mm、35-100mm使用時)。

記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード。UHS-Iにも対応する。

外形寸法は106.5×64.6×33.3mm。質量は約236g(本体のみ)。

(本誌:折本幸治)