ニコンタイランドの排水が完了。一部製品の出荷を11月30日から開始


 株式会社ニコンは1日、タイ洪水被害についての第4報を発表した。ニコンタイランド社周辺の排水を予定通り11月26日に完了。2012年1月からの一部操業を目指す。生産の平常化は第3報と変わらず、2012年3月末を予定。

ニコンタイランド社(被災前)

 また、タイに所在する協力工場での限定的な代替生産を前倒しした結果、デジタル一眼レフカメラと交換レンズの一部機種の出荷を11月30日より開始したという。第3報(11月4日)でニコンは、代替生産の開始を12月としていた。

 平成24年3月期連結業績へのマイナス影響は、売上高650億円、営業利益250億円から変化はない。

 ニコンタイランド社は、アユタヤ県ロジャナ工業団地にある製造子会社。7月以降の豪雨により全ての建物で1階部分が浸水し、6日から操業を停止している。同工場は、デジタル一眼レフカメラでは「D300S」、「D7000」、「D5100」、「D3100」を生産しており、台数ベースではニコン全体の約92%を占める。交換レンズも約66%を手がける主力工場。



(本誌:折本幸治)

2011/12/1 11:43