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NEXCO西日本が大雪対策を強化

迅速な通行止め措置とスマホアプリのプッシュ通知を活用

NEXCO西日本は12月3日(火)、今冬の雪氷対策について発表した。大雪時の大規模な車両滞留を回避するため、予防的な通行止めの実施基準を明確化したほか、スマートフォンアプリ「アイハイウェイ」にプッシュ通知機能を新たに導入し、利用者への情報発信を強化する。

「人命を最優先に、幹線道路上で大規模な車両滞留を徹底的に回避する」との基本方針のもと、凍結防止剤の散布や除雪作業などを実施する。大雪が予測される場合は、立ち往生車が発生する前に躊躇なく通行止めを実施し、必要に応じて並行する国道との同時通行止めも行うという。

今冬から導入するプッシュ通知機能では、スマートフォンアプリ「アイハイウェイ」利用者のうち通知設定を「ON」にしている利用者のスマートフォンに、通行止めの可能性などの情報を配信する。これまでのメール配信に加え、より確実な情報伝達を目指す。気象予測会社が提供するアプリでも冬用タイヤ装着の啓発や大雪時の外出自粛を呼びかける広報を掲載する。

気象庁から「大雪に関する緊急発表」などが出された場合、NEXCO西日本は公式サイトで通行止めの可能性がある区間を公表し、外出の自粛を呼びかける。比較的温暖な西日本エリアでも例年降雪があることから、テレビやラジオのCMでも安全走行を啓発するとした。

同社は利用者に対し、出発前の交通情報確認と冬用タイヤの装着、タイヤチェーンの携行を呼びかけている。特に大型車は過去の立ち往生の事例を踏まえ、チェーンの携行を必須としている。

本誌:佐藤拓