エプソン、インクジェットプリンター関連の操業を停止


 エプソンは14日、東北地方太平洋沖地震による被災状況を発表した。

 金属射出成形部品や人工水晶原石の生産を行なっているエプソンアトミックス(青森県八戸市)では、約1mの津波などにより操業を停止。再開の時期は未定。

 インクジェットプリンター用ヘッドの生産を行なっている秋田エプソン(秋田県湯沢市)では、地震に伴う停電などで操業が停止した。建物や設備への被害は軽微なため、電力の供給状況を見つつ14日から順次生産を再開する。

 半導体を生産している酒田事業所とインクジェットプリンター用ヘッドを生産する東北エプソン(いずれも山形県酒田市)は、建物などへの被害はなかったが停電で操業を停止した。現在、設備などの被害状況を確認しており操業再開の時期は未定。

 水晶発振器を手がけているエプソントヨコム福島事業所(福島県南相馬市)は、建物と設備の一部に被害が発生。操業を停止している。なお、当該事業所は東京電力福島第一原子力発電所から直線距離16kmに位置し、避難対象地域のため一時的に閉鎖している。操業再開の時期は未定。


(本誌:武石修)

2011/3/14 14:10