キヤノン、LEDやリモコン搭載の「320EX」「270EX II」


 キヤノンは、クリップオンストロボの新製品として「スピードライト320EX」と「スピードライト270EX II」を4月に発売する。

スピードライト320EXスピードライト270EX II

スピードライト320EX

 縦横バウンス発光が可能なクリップオンストロボ。価格は2万6,250円。

ガイドナンバーはWideが24、Teleが32。Wideでの照射角は24mm(35mm判)、15mm(APS-C)。Teleが55mm(35mm判)、34mm(APS-C)となっている。バウンス角は縦90度、左180度、右90度。

スピードライト320EXスピードライト320EX
スピードライト320EXスピードライト320EX
スピードライト320EXスピードライト320EX

 また、ボディ前面にLEDライトを初めて搭載した。モデリングライトとして、あるいは動画記録時の定常光としての利用を想定している。連続照射時間は最長4時間(アルカリ乾電池使用時)。動画記録時の到達距離は約1m(ISO3200、F5.6)。ライブビューや動画撮影時のAF補助光としても使える。

 スレーブ機能を内蔵しており、スピードライト580EX IIやトランスミッターST-E2などのスレーブとして利用できる。ワイヤレスマスター機能を備えたEOS 7D、EOS 60D、EOS Kiss X5と組み合わせることも可能。

 リモートレリーズ機能もシリーズ初の搭載。ストロボ側面のリモートレリーズボタンを押すと、離れた場所にあるカメラのシャッターが切れる。例えばカメラを三脚に固定し、撮影者自身は被写体の近辺でストロボを手に持ち、ストロボの発光位置を変えながらレリーズするなど、自由度の高いライティングを試せる。内蔵ストロボにマスター機能がある機種なら、マスター用の機材は不要。

 電源は単3電池4本。最短約2秒でストロボ発光が可能になる。

 背面には液晶パネルを使わず、すべての機能をスイッチとして配置した。

 外形寸法は70×115×78.4mm。重量は275g(電池含まず)。


スピードライト270EX II

 2009年4月発売の「270EX」をリニューアル。320EXと同じく、新たにリモートレリーズ機能を内蔵した。価格は1万7,000円。

スピードライト270EX IIスピードライト270EX II
スピードライト270EX II
スピードライト270EX IIスピードライト270EX II
スピードライト270EX IIスピードライト270EX II

 そのほかの特徴は270EXを踏襲。小型軽量ながら縦バウンス発光が可能で、ガイドナンバーはWideが22、Teleが27。照射角はWideが28mm(35mm判)、18mm(APS-C)。TeleがTeleが50mm(35mm判)、31mm(APS-C)となっている。

 電源は3電池2本。320EXと異なり、LEDライトは搭載していない。

 外形寸法は65.8×65.2×77mm、重量は155g。

発光部を前方に引き出すと、縦バウンス発光が可能になる

【2011年2月8日】リモートレリーズ機能について利用例などの情報を加えました。
【2011年2月8日】発売時期を3月から4月に改めました。



(本誌:折本幸治)

2011/2/7 17:36