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キヤノン、左右バウンスもできる小型ストロボ「EL-100」

光通信ワイヤレスに対応

キヤノンは、スピードライト「EL-100」を10月下旬に発売する。希望小売価格は税別2万2,800円。

上+左右方向のバウンス発光に対応する小型のクリップオンストロボ。「270EX II」の後継モデルとして発売する。同日発表のミラーレスカメラ「EOS R」にも対応する。

従来モデルは発光部が上方向にのみ動いたが、EL-100では左右方向にも回転できるようになった。これにより縦位置撮影時の天井バウンスや、横位置撮影時の壁バウンスも可能となる。発光部の可動範囲は上90度、左150度、右180度。

最大ガイドナンバーは26(ISO100・m、50mm時)。照射角は24mm/50mmを手動で切り換える。24mm時のガイドナンバーは21。電源は単3形乾電池×2本。

新しいカメラ連携機能「連写優先モード」(CSP)を搭載。ストロボの発光量を1段下げ、カメラのISO感度を1段上げることで、電力をセーブしつつストロボ発光の連写追従性を高める。カメラ内「ストロボ機能設定」のメニューから選択する。現時点で発表されている対応機種は「EOS R」のみ。

※9月6日17時追記:連写優先モード(CSP)の対応は「新しい機種に限られる」と当初記載していましたが、具体的には「EOS R」のみと判明したため修正しました。

ワイヤレス発光は、光通信方式に対応。EL-100はセンダーとレシーバー(いわゆるマスターとスレーブ)の機能を持つ。対応するカメラの内蔵ストロボをトリガーとしてEL-100をリモート発光できるほか、内蔵ストロボのない対応カメラにEL-100を取り付けて、別の光通信対応クリップオンストロボをリモート発光させるといった使い方が可能。

本体は、携行性に優れるという新デザインを採用。従来モデルの270EX IIよりフットプリントが小さく、カメラバッグの空きスペースに収まりやすいとしている。

外形寸法は約64.6×91.7×71.03mm。重量は約190g(電池別)。

本製品から同社ストロボの製品名には「EOS Lighting system」の頭文字である「EL」がつく。

本誌:鈴木誠