パナソニック、第1四半期は増収増益に。通期を上方修正


 パナソニック株式会社は29日、2010年度第1四半期の連結業績を発表した。売上高は2兆1,611億円(前年同期比135%)、営業利益は838億円(前年同期は202億円の損失)、税引前利益は843億円(前年同期は518億円の損失)。全ての事業セグメントで売上が増加し、黒字化した。

 事業セグメント別では、デジタルカメラを含むデジタルAVCネットワークが売上高8,317億円(前年同期比108%)、営業利益は279億円(前年同期は136億円の損失)。

 薄型テレビ、ブルーレイディスクレコーダー、カーエレクトロニクスなどが好調に推移し、増収に寄与した。利益面では、販売良化と合理化努力などにより、大幅に改善したという。

 そのほかの事業セグメント別の業績は次の通り。

 アプライアンスは、売上高が3,228億円(前年同期比105%)、営業利益が323億円(前年同期比173%)。

 電工・パナホームは、売上高が3,912億円(前年同期比109%)、営業利益が83億円(前年同期は78億円の損失)。

 デバイスは、売上高が2,363億円(前年同期比111%)、営業利益が118億円(前年同期は97億円の損失)。

 三洋電機は、売上高が4,130億円、営業利益50億円。

 その他セグメントは売上高が2,754億円(前年同期比135%)、営業利益が128億円(前年同期は9億円の損失)。

 なおパナソニックは同日、パナソニック電工株式会社と三洋電機の完全子会社化に同意したと発表した。公開買付けを実施する。

 2010年度の見通しは、売上高8兆9,000億円(前年度比120%)、営業利益3,100億円(前年度比163%)、税引前利益2,100億円。

 第2四半期における好調な売上や、第3四半期以降の円高および現像料価格の高騰の影響などを織り込み、上方修正した。


(本誌:折本幸治)

2010/7/29 18:42