ソニー、デジタルイメージング事業本部の改編を含む機構改革


 ソニー株式会社は28日、6月1日付けの人事および機構改革を発表した。デジタルカメラを扱うデジタルイメージング事業本部を新設の「パーソナル イメージング&サウンド事業本部」に統合。デジタルイメージング事業本部長の石塚茂樹氏(業務執行役員SVP)は、同じく新設のデバイスソリューション事業本部長に異動する。

2008年9月の特約店向けイベントにて、α900を手にする石塚茂樹氏新事業本部の本部長に就く今村昌志氏(写真は2007年2月のサイバーショット発表会)

 機構改革の主眼は、コンスーマープロダクツ&デバイスグループ(CPDG)内での事業本部の統合。CPDGは大きく分けてコンスーマープロダクツとセミコンダクタ&コンポーネントに分かれており、その下に各事業本部を擁していた。2009年2月にハワード・ストリンガー会長兼社長が発表したグループ再編において、CPDGは「ネットワークプロダクツ&サービス」とともに発足した新事業グループという位置付けだった。

 今回、CPDGに含まれるテレビ事業本部、オーディオ・ビデオ事業本部、デジタルイメージング事業本部を改編し、「ホームエンタテインメント事業本部」と「パーソナル イメージング&サウンド事業本部」にまとめた一方、同じくCPDGを構成していたセミコンダクタ&コンポーネントのうち、ケミカル&エナジー事業本部と電子デバイス事業本部を統合。「デバイスソリューション事業本部」に集約した。

 それに伴い、CPDG内デジタルイメージング事業本部長だった石塚茂樹氏は、デバイスソリューション事業本部長へと異動。代わってデジタルイメージング事業副本部長の今村昌志氏が、パーソナル イメージング&サウンド事業本部長に就く。

 なお、デバイスソリューション事業本部では、「アドバンストデバイス開発部門」と「光ディスクドライブ事業部」を新設する。同時にFPDデバイス事業部を廃止し、ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社やアドバンストデバイス開発部門へ機能を移管する。

 そのほか、「研究開発・共通ソフトウェアプラットフォーム」を新設した。これまでの「コーポレートR&D・共通ソフトウェアプラットフォーム」に置き換わるプラットフォームと見られ、Headquartersに属していたソフトウェア設計技術センターを同プラットフォームの直轄とするなどの組織変更を行なっている。

【2009年6月1日】記事中、今村昌志氏の旧職名を「デバイスソリューション事業副本部長」と表記していましたが、正しくは「デジタルイメージング事業本部副本部長」です。お詫びして訂正致します。



(本誌:折本幸治)

2009/5/29 16:01