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鶴巻育子氏「ALT」が第33回林忠彦賞に
視覚障害者の「見えない・見えづらい」を写真で表現
2025年3月26日 14:31
山口県周南市と周南市文化振興財団は3月25日(火)、第33回林忠彦賞を鶴巻育子氏の「ALT」に決定したと発表した。
「ALT」は鶴巻氏が2024年に発表した作品。「"見る"とはどういうことか」をメインテーマに、視覚障害者のポートレート、視界の再現、街頭スナップの写真によって構成されている。2024年9月から11月にかけてキヤノンSギャラリーで写真展を開催していた。
選考委員長で報道写真家の大石芳野氏は、「見える自分が、見えない彼らとどう違うのか、同じなのか、彼らはどういう世界観の中にいるのか。想像をもって具体的に進めてきたことで、この写真の意義深さも伝わってきます(中略)この写真の特徴は目が見えない人の、あるいは少しでも見えている人たちの感性を掘り下げようとしている点です。セクション2『※写真はイメージです』によって、写真を見る側の私たちも想像力も膨らませられ、テーマの普遍性を感じます」と述べている。
4月26日(土)に授賞式を開催する。会場は山口県周南市の遠石会館。第24回林忠彦賞受賞者の中藤毅彦氏による講演会も実施する予定。
また、同日より受賞記念写真展も開催する。詳細は下記の通り。4月27日(日)には鶴巻氏と同賞選考委員の有田順一氏によるトークショーも実施する。

授賞式
日時
2025年4月26日(土)14時00分~16時00分
会場
遠石会館 千歳の間
参加費
無料(事前申込が必要)
写真展
日時
2025年4月26日(土)~5月11日(日)9時00分~17時00分(入館は16時30分まで)
休館日
4月28日(月)、5月7日(水)
会場
周南市美術博物館
入場料
無料
トークショー
日時
2025年4月27日(日)10時30分
会場
周南市美術博物館 講座室
定員
40名(先着順)
参加費
無料(事前申込が必要)