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【CP+2025】富士フイルムブースに防振仕様で20倍の双眼鏡が展示

CP+2025の富士フイルムブースでは、業界でも珍しい20倍という高倍率の防振双眼鏡が展示されていた。

ブースの2階に双眼鏡コーナーがある

「TECHNO-STABI TS-L 2040」で、1月29日(水)に発売された新製品となる。発売直後だが世界的に人気が高く、国内では在庫が払拭しているほどという。価格は18万5,900円。

入手性の良い単4電池×2を使用し、上面の回転スイッチで防振機能を動作させる。動作ボタンを押し続けるといった必要が無いため、比較的楽に見ることができる。

電源ONでも60分で切れるタイマーがあるため不要な電池の消耗は防げるとのこと。動作時間は連続で30時間。従来品よりも伸びているという。

対物レンズ径は40mm
上部には防振スイッチやピント合わせのダイヤルがある
バッテリー室

デザインにもこだわったと言い、同社ミラーレスカメラの「Xシリーズ」と親和性の高いデザインを採用した。底面の滑り止めパターンも同社のデジカメを思わせるものだ。実際、デジタルカメラのチームが開発に関わっているとのこと。

目当てや視度調整ダイヤルは金属製。目当ては先端部分にラバー加工を施している
底面も出っ張りが無く安定して置けるほか、全体に凹凸が少なく収納もしやすいという

水深1mに30分まで水没しても浸水しない防水性能も備えている。

主な用途は北米などではハンティング、国内ではバードウォッチングだそう。「防振無しで手持ちの限界は10倍程度。鳥はかなり離れているので10倍だと全体しか見えないが、20倍だと成長具合や表情などまでわかる。まるで図鑑のように見える」とのこと。

日本製となっていた

防振補正角は±3度と競合品よりも強力に補正できるのも強みだとする。実際覗いてみると20倍だが、しっかりとブレは収まっていた。対物レンズ径は40mm、射出瞳径は2mm、最短合焦距離は5mとなっている。

昨今双眼鏡と言えば音楽ライブでの利用がクローズアップされているが、本機の場合「東京ドームの後ろの方ならこれもありだが、もっと軽量なタイプの防振タイプがあるので距離にもよるがそちらがおすすめ」(説明員)。本機の重量は853gだ。

なお、16倍の「TECHNO-STABI TS-L 1640」も同時に発売となった。価格は17万2,700円。20倍モデルと値段があまり変わらないこともあって、「20倍のほうが売れている」(説明員)とのことだ。

ほぼ同じ外観のTECHNO-STABI TS-L 1640

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。