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【CP+2025】カメラメーカーとしてのメッセージ「愛おしさという哲学」を発表した富士フイルム

体験コーナーは「Xの時計台」 “チェキ”instax WIDE Evoもお披露目

富士フイルムのブースではCP+2025開幕前日に発表した新ブランドタグライン「愛おしさという哲学」に関する展示が見られた。

「愛おしさという哲学」のステートメント

これは同社デジタルカメラ「Xシリーズ」で使われるブランディングで、Xシリーズのユーザーのほか、まだ使っていない人にもXシリーズのこだわりを撮影を通して実感してほしいという意味が込められているそうだ。

一方メーカーとしての富士フイルム側も、フィルムを作っている昔と変わらないこだわりでカメラを作っていくという姿勢を表したとのこと。

この新ブランドタグラインのコーナーには同社がかつて作っていたフィルムからXシリーズに及ぶ製品を展示。懐かしのカメラもありファンは必見の内容となっている。

フィルムや写ルンですが並ぶ
フィルムカメラの展示も
懐かしのデジタルカメラもあった
Xシリーズ最初の「X100」は「カメラを愛する人々の体験を重視したモデル」という

ブースではインスタントカメラの“チェキ”「instax」も広いエリアでの展示が行われていた。

instaxの新製品としては2月6日発売の「instax WIDE Evo」がある。デジカメにインスタントフィルムのプリンターを組み合わせたハイブリッド式で、光漏れ機能も搭載している。

instax WIDE Evoはワイドフォーマットのフィルムに対応しており、ギャラリーでそのサイズを実感することができる。

また「instax mini Evo」の新色PINKが2月28日の新製品となる。加えて、同PINKモデルをベースにしたプロゴルファー竹田麗央選手とコラボした「竹田麗央 Edition」も新発売となる。

左はinstax mini Evo。右は竹田麗央 Editionで、直筆サイン入りチェキプリントなどが付属する

デジタルカメラの撮影体験コーナーも充実している。ダンサーを撮れるコーナーのほか、「Xの時計台」のセットを撮れるコーナーも用意されていた。

ダンサーを撮影できるハンズオンコーナー
比較的新しいXシリーズのカメラとしては2024年11月発売のFUJIFILM X-M5を試せる。コンパクトさが売りだ
「Xの時計台」では、フィルムシミュレーションと合わせて様々なカメラやレンズで撮影可能
ラージフォーマットのGFXシリーズを手に取る来場者も多い

ブースの2階には超望遠レンズのコーナーのほか、XとGFXの技術展示があり充実していた。

超望遠レンズのコーナー
パネルによる技術説明
レンズのカットモデル
光学ガラス原塊の姿も

同社が2025年中の発売を予定しているシネマカメラ「FUJIFILM GFX ETERNA(エターナ)」の展示もあった。ラージフォーマットセンサーを採用しているのが特徴となっている。

InterBEE 2024で初めてモックアップの展示が行われたが、今回の展示は実働モデルにアップデートされていた。外部モニターに映像が出力されているほか、側面の表示パネルも実際に点灯しているものという。

細かい仕様は依然公開されていないが、開発では録画のテストも行われているとのこと。

外部モニターにライブビューが表示されている
表示パネルには「ProRes HQ」などの文字も見える

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。