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デュアルAIチップ搭載で低照度撮影性能が向上…ライカ・ズマリットレンズ搭載のアクションカメラ「Insta360 Ace Pro 2」

Insta360Japan株式会社は10月22日(火)、アクションカメラ「Insta360 Ace Pro 2」(以下、Ace Pro 2)を発売した。通常版の価格は6万4,800円。

2023年11月に発売した「Insta360 Ace」(以下、Ace)の後継モデル。Aceは「Ace」と「Ace Pro」の2モデルをラインアップしていたが、今回は“Proライン”のみの展開となる。引き続きライカカメラ社と共同開発した“スーパー・ズマリット”レンズを採用しながら、イメージセンサーの刷新、デュアルAIチップの新搭載など、各種撮影機能の向上を果たしている。

1/1.3型のイメージセンサーを搭載。センサーサイズは従来のAce Proと同じだが、画素数が4,800万から5,000万に向上した。動画記録に関しては最大8K/30fpsに対応する(従来は8K/24fps)。ダイナミックレンジは13.5ストップ。

画像処理とノイズ低減を担う専用のイメージングチップを採用。またそれとは別に5nmのAIチップを2枚(デュアルAIチップ)搭載したことで、画像処理とカメラの全体的な性能を向上したとしている。

低照度専用の撮影モード「PureVideo」は、カスタム学習したAIニューラルネットワークによりその性能が進化した。リアルタイムにノイズを低減し、ディテールを強調。低照度環境でもクリアで明るい映像を実現するという。

ライカ・ズマリットレンズは焦点距離が35mm判換算13mm相当に変更。従来モデルの16mm相当からさらに広角での撮影が可能となった。引き続き、専用のライカ・カラープロファイルを搭載している。

背面のフリップ式タッチスクリーンも従来の2.4型から2.5型に拡大。ピクセル密度が70%増え、明るくなり視認性も向上したという。Aceシリーズのスクリーンはチルト式モニターのように上下に展開し、前面からも確認できるように可動するのが特徴。

カメラ前面のマイク部分には、新たに着脱式ウインドガードを装備。風切り音とノイズを抑制する。また、オーディオアルゴリズムを刷新したことで、従来機よりクリアに録音できるようになったとしている。

防水性能はカメラ単体で最大水深12m(従来は10m)、潜水ケースとの組み合わせで60mまで。最低動作温度は-20℃。レンズガードは取り外し可能になった。

その他の撮影機能としては、プリ録画機能の対応時間が拡大した。録画ボタンを押す前の最大120秒前まで記録できる。画質を損ねずに2倍でズームイン/ズームアウトする“4Kクラリティズーム”、ハンドサインや音声コマンドで録画開始/停止する“ジェスチャー & 音声操作”なども備える。

バッテリー容量はAce Proの1,650mAhから、1,800mAhに向上。4K/30fpsでの撮影時間が50%長くなったとしている。1080p/24fps記録時の連続撮影時間は180分。急速充電にも対応し、80%まで18分、100%まで47分で充電できるという。

内蔵ストレージはなし。メモリーカードは最大1TBのmicroSDカードに対応する。

外形寸法は71×52.2×30.5mm。重量は177.7g。

通常版はウインドガード、バッテリー、標準マウント、マイクキャップ、USB Type-Cケーブルが付属。バッテリーが2個付属する「デュアルバッテリーキット」も用意しており、価格は6万7,800円となっている。

本誌:宮本義朗