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ニコンが“RED監修”のN-Log用LUTを無料配布…REDのカラーサイエンスでシネマティックな表現が容易に

N-Log撮影に対応する機種のひとつ「Z6III」

株式会社ニコンは9月12日(木)、同社製ミラーレスカメラでN-Log収録した動画素材に適用できるLUTの最新版を公開した。3月に子会社化したRED Digital Cinema, Inc.(以下、RED)が監修したもので、Creative LUTの4種類と、Technical LUTの1種類を用意。同社Webサイトから無償でダウンロードできる。

ミラーレスカメラでの映像制作のワークフローに、REDのカラーサイエンスを取り入れられるようになった。REDのカメラで撮影し、グレーディングしたような“シネマティックなルック”を、N-Log収録した素材で表現できるようになる。

Creative LUTは、「ACHROMIC」「FILM BIAS」「FILM BIAS BLEACH BYPASS」「FILM BIAS OFFSET」の4種類。

「ACHROMIC」は低コントラストのモノクローム。被写体のテクスチャーや形状を強調し、ディテールと雰囲気に焦点を当てた“ソフトでクラシック”なイメージとしている。

「FILM BIAS」はバランスの取れた色調と微妙なコントラストを加えることで、デジタル映像にフィルムライクな温かみをあたえるというもの。自然なスキントーンを再現するという。

「FILM BIAS BLEACH BYPASS」では、ブリーチバイパス(銀残し)で作り出されるような引き締まった渋い印象を再現。高いコントラストとくすんだ色味が特徴。

「FILM BIAS OFFSET」は、独自の色補正とコントラスト調整を適用して、ヴィンテージフィルムのような温かみと柔らかさを再現するというもの。

本誌:宮本義朗