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Peak Designの人気カメラバッグに新色登場…環境配慮型のアースカラー「コヨーテ」とは

カメラバッグの「エブリデイ バックパック」をはじめ、トラベルラインの製品にも新色「コヨーテ」が追加された

Peak Designからバッグシリーズの新色が登場するとの報を受けて、さっそく銀座にある直営店(運営:銀一株式会社)に取材に向かった。発売日は9月12日(木)だ。

新色の名は「コヨーテ」。Peak Design(サンフランシスコ)が本拠を置くアメリカおよび北米地域に広く生息するイヌ科の動物の名をとった。見た目の印象としては明るい茶色で、いわゆるアースカラーと呼ばれるような色味となっている。

“フィッシュネット”を使用した環境配慮型素材

ラインアップは、近年高い人気を誇り、カメラ系のイベントでもユーザーを多く見かけるカメラバッグ「エブリデイ バックパック(30L/20L)」をはじめ、トラベルラインに属する「トラベル バックパック 45L」「トラベル ダッフル(50L/35L)」「テク ポーチ / テク ポーチ スモール」「ウォッシュ ポーチ / ウォッシュ ポーチ スモール」と売れ筋商品を揃えた印象だ。

エブリデイ バックパックの30L(左。6万7,100円)と20L(右。6万1,600円)

「コヨーテ」は従来モデルから単に色を変えただけではない。一番大きな特徴はその生地の“素材”にある。今回の新シリーズで使用しているのは、Peak DesignがX-Pacの協力を得て生まれた「Coyote X-Pac VX-21 オーシャンエディション」だ。

X-Pacといえば、セイルクロスを使用した、強度や耐水性に優れた高機能素材として耳にしたことのある人も多いと思う。基本的に3層によるラミネート構造になっている。

しかしこの「Coyote X-Pac VX-21 オーシャンエディション」は、4層のラミネート構造によりさらに耐久性、耐水圧を高めた素材なのだという。

エブリデイ バックパックの30L(左)と20L(右)
同上

その4層の一番上(バッグ表面)と一番下(裏地)には、フィッシュネット(魚網)を100%再利用した生地を使用。Peak Designの環境保全へのこだわりを体現した製品に仕上がっているということだ。

マチ部分に見えるのが裏地。収納物が触れる部分に柔らかいタフタ生地を採用している点は従来モデルと同じ。

ちなみにバッグ表面にあしらわれたダイヤモンドパターンは、こちらも100%リサイクルのポリエステル糸で施されたもの。一見すると“フィッシュネット”にちなんだ模様のようにも思われるが、これはX-Pac特有の加工技術「X-PLY繊維補強技術」によるもので、この形にすることで強度を増しているのだという。“フィッシュネット”にちなんだ模様ではないとのこと。

エブリデイ バックパックの天面フラップ。「X-PLY繊維補強技術」でダイヤモンドパターンが編まれている

バッグ表面の感触は少しパリッとした印象で、従来のナイロンキャンバスのモデルと比べると若干固さが感じられる。そのため、従来モデルより自立させやすい感じがした。

バッグの機能自体に従来モデルから変更はない。エブリデイ バックパックはディバイダーを使いこなすことで、いかようにもその使い勝手をアレンジできる人気の高いカメラバッグだ。

両側面から大きく開口できるサイドアクセスは健在。フックのようにひっかけて開閉する天面フラップもおなじみの機構となっている。

サイドアクセス
天面フラップ
背面
ショルダーストラップはマグネットで背面にくっつくようになっている。バッグをいた時にストラップ部分がかさばらないのがよい
PC、タブレット向けのスリーブも

カメラバッグ以外にも

タウンユースに最適(筆者の感想)なエブリデイ スリングは、6Lと3Lのモデルをラインアップしている。個人的には10Lモデルの使いやすさが気に入っているため、外れたことに少々驚いた。

エブリデイ スリングの6L(左。2万6,400円)と3L(右。1万9,800円)
上段左からテク ポーチ(1万4,300円)、ウォッシュ ポーチ(1万4,300円)、下段左からテク ポーチ スモール(1万2,100円)、ウォッシュ ポーチ スモール(1万2,100円)
テク ポーチ
テク ポーチを開いたところ
テク ポーチ スモールを開いたところ

街中でユーザーに遭遇する頻度が年々上がっている印象のあるPeak Design。既存シリーズにカラーバリエーションを追加する動きはこれまでにもあったが、今回はその素材から大きく変えてきたことで、また新しい風を吹き込んできた。

環境に配慮した製品に対する関心は、日本国内とグローバルではまだ差があるという。海外では、「環境に配慮した製品であるか否か」というのが購入の判断に大きく関わってくる消費者も多いのだとか……。今回新たに登場した“アースカラー”が、日本国内でどのように広まっていくかに注目したい。

エブリデイ バックパックの30L
エブリデイ バックパックの20L。思いのほか、背負ったときにあまりサイズに大差のないように感じられる
エブリデイ バックパックシリーズが並ぶディスプレイ
Peak Designのバッグが壁一面に並ぶ姿は圧巻
Peak Design Tokyo
本誌:宮本義朗