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2024年の紅葉は平年並みか平年より遅く

日本気象株式会社が1回目の見頃予想を発表

日本気象株式会社は9月3日(火)、2024年の第1回紅葉・黄葉見頃予想を発表した。紅葉見頃時期は全国的に平年並みか平年より遅く、黄葉見頃時期は西日本で平年並み、北日本・東日本では平年並みか平年より遅くなる見込みという。

北海道から鹿児島まで全国約700か所の紅葉スポットについて、紅葉と黄葉の見頃を予想したもの。全国約2,700の山を対象とした、高度ごとの紅葉見頃予想も行っている。紅葉・黄葉予想日は、気象庁標本木の観測基準に基づき「木の大部分の葉の色が紅(黄)色に変わった状態になった最初の日」を指す。

今年の秋は全国的に気温が高くなる予想。東京の紅葉見頃は12月1日(日)頃、黄葉見頃は11月26日(火)頃となりいずれも平年並み。一方、札幌や長野などの一部地域では平年より10日以上見頃の時期が遅れる見込みとなっている。全国でも早い時期に紅葉の見頃を迎える札幌は11月8日(金)頃の予想で、これは平年より11日遅いとしている。

山の高度ごとの紅葉見頃予想では、例えば北海道の大雪山・旭岳(標高2,291m)は9月22日(日)~10月7日(月)にかけて1,500m地点から紅葉が始まり、1,000m地点が10月3日(木)~10月16日(水)、500m地点が10月13日(日)~10月25日(金)に見頃を迎える予想となっている。全国約2,700の山の見ごろ予想は、日本気象株式会社のWebサイトで確認できる。

これらの見頃予想には、モミジ(カエデ)およびイチョウの紅葉・黄葉時期を予測する過去の研究に基づく、同社独自の予測式を使用。紅葉見頃予想では主にイロハモミジを、黄葉見頃予想ではイチョウを対象に予想を行っているという。

秋の気温の低下に伴い葉の色付きが進んでいく紅葉・黄葉。イチョウの方がやや高めの温度で色付き始めるため、見頃の時期は黄葉の方が早くなるのだという。

本誌:宮本義朗