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生成AI「Adobe Firefly」、テンプレートからレイアウトを参照する新機能

アドビは3月27日(水)、同社が提供する生成AI「Adobe Firefly」の新機能「構成参照」を発表した。Adobe Firefly web版の「テキストから画像生成」モジュールで利用できる。

テンプレート画像と同じレイアウトで画像を生成できるようになるという機能。イメージ通りの画像を生成するために、テキストによるプロンプト入力を試行錯誤する必要がなくなるとしている。

また、同じく「テキストから画像生成」モジュール内で利用できる「スタイル参照」機能と組み合わせることも可能。テンプレート画像の“構成”と“スタイル”の両方を参照した画像を、素早く生成できるという。

絵画をテンプレート(左)にして、「構成参照」を使用(右)した例
参照咲いた画像の構図を残して、新たに画像生成できる

なお、Adobe Fireflyの機能を活用して生成したデータには、制作の過程で生成AIを使用したことを示すコンテンツクレデンシャルが付与される。

Adobe Fireflyは3月21日(木)に提供開始から1周年を迎えた。これまでAdobe Fireflyを利用して生成された画像は65億枚以上にのぼるという。商用利用を前提として設計されており、生成AIモデルのトレーニングにはAdobe Stockなどのライセンスドコンテンツ、著作権が失効したパブリックドメインのコンテンツが使用されている。

本誌:宮本義朗