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【CP+2024】ZACUTOのスマホ用ファインダー、簡単にアナモルフィック撮影ができるシネレンズのアダプターなど(動画アイテム編 その2)

「動画アイテム編 その1」に続き、CP+2024の会場で見かけた動画関連アイテムをとり上げる。

簡単にアナモルフィック撮影ができるアダプター

ケンコー・トキナーのブースではSAMYANGの動画向けレンズ「V-AF」シリーズが展示されており新製品もあった。

V-AFシリーズは、ソニーEマウント用の35mmフルサイズ対応AFシネマレンズ。サイズやフィルター径が統一されており、リグやジンバル使用時でも使いやすくなっている。

今回、超広角の「V-AF 20mm T1.9 FE」が新モデルということで近日の発売がアナウンスされていた。価格は未定。フィルターは本品のみリアフィルターとなるが、レンズの外径は72.2mmと他のレンズと共通になっている。フォーカスリングの回転角が300度と広い。

加えて、「V-AF 1.7XアナモルフィックMFアダプター」も近日発売の新製品となる。価格は未定。

V-AFシリーズのフロントに装着することでアナモルフィックレンズとして使えるアダプター。フォーカスはMFになる。映画のような横長の映像を画質の劣化を少なく収録できる。広角レンズを使うよりも周辺の歪みが少ないのもメリットという。

円筒を切ったようなレンズが内部に搭載されている

アナモルフィックレンズの多くはフォーカス調整が2カ所になるが、本アダプターは電子接点でレンズ本体のフォーカスと連動できるため、アダプター側のフォーカス調整のみでよくなる。またバヨネットによる装着のため、レンズ交換が容易で水平の調整も不要という。

背面から見たところ。電子接点がある。レバーをロックするだけで固定可能
装着例

代理店が新しくなったZHIYUN

ケンコー・トキナーが2月にジンバルブランド「ZHIYUN」の日本総代理店となったことから、ブースにはさっそく同ブランドのアイテムが並べられた。

フルサイズミラーレスカメラにも対応するジンバルとしては「CRANE 4」が展示されていた。価格は9万9,000円。色温度が変えられるライトを内蔵しているのが特徴の一つ。

フルサイズ機が載る本格的なタイプだ

またコンボパッケージにはスリンググリップとアームレストが付属する。アームレストを使うと片手持ちでもローポジション撮影で負担が少なく、安定して撮影できる。

スリンググリップとリストレストを装着したところ

ZHIYUNはジンバルのイメージが強いが、今後はライティング製品も強化していくとのことだ。ブースにはいくつかのLEDライトも展示されていた。

その一つ「FIVERAY M20C」は20WのフルカラータイプLEDライトとなる。価格は2万4,850円。ZHIYUNのライトの特徴はサイズの割りに明るいことだそうで、冷却に関する独自技術などで実現しているという。

ディフューザーなどのアクセサリーも充実
背面は、アニメに登場しそうなメカ風のデザイン

バーンドアやグリッドなども用意され、マグネットで簡単に取り付けられる。スマートフォンからのコントロールにも対応する。なお、バイカラータイプもラインナップする。

米国製のスマートフォン用ファインダー

銀一のブースでは動画関連アクセサリーをラインナップするZACUTOブランドの製品も並んでいた。なかでもスマートフォンの画面をそのままファインダーにする「スマートZファインダー ディレクターズリグキット Z-SM-DR」が目を惹いた。発売済みで価格は8万960円。

ブースに並んだZACUTO製品
ラバーカップも大きめで、屋外でも視認性が良さそうな印象

実際のキットにはハンドルも含まれており、手持ちでの動画撮影がしやすくできている。ZACUTOのファインダー製品は米国製ということもありやや高価だが、見やすいことで定評がある。

使用例

バッテリー運用可能な面光源ライト

VANLINKSブースでは、NANLITEブランドのLEDライトを展示していた。2月9日(金)に発売した新モデルとしては、パネルライト「PavoSlim 60C」がある。価格は9万9,000円。

灯体と電源部からなる

出力は72W。アルミ筐体を採用することで灯体の重さが0.94kgと軽い。色温度調整ではGM軸も可変できる。アプリからのコントロールも可能となっている。

電源部は別体になるが、ストラップを使えば斜めがけにすることも可能。VマウントとNP-Fバッテリーでの動作が可能なので、灯体を手持ちにしてのロケ撮影という使い方も提案していた。

電源部に直接バッテリーを装着できる

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。