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【CP+2024】脚が自在に曲がる三脚、2ch録音対応のワイヤレスマイクなど(動画アイテム編 その1)

最近ではミラーレスカメラやスマートフォンの動画性能が向上しており、動画を撮影する人も増えているようだ。それを反映してか、CP+2024の会場では動画関連のアイテムも目立った。そこで、ここでは動画向けの三脚、雲台、マイクの新アイテムを紹介する。

カウンターバランス切替式の本格雲台

レオフォトジャパンのブースでは本格的な動画撮影に対応する雲台「FH-10」を展示していた。昨年のInterBEEで参考出展していた製品だが、3月に7万円台での発売が決まった。

カウンターバランスは8段階で設定できる。なお、カウンターバランスをOFFにできるポジションは搭載していない。パンとチルトのドラッグは0~3の4段階でそれぞれ設定可能。

カウンターバランスはツマミで調整する

水準器はライト内蔵で暗い場所でも使いやすくした。パン棒のグリップはラバーになっている。ボール径は75mm。

クイックシューはアルカスイス互換となっているが、マンフロットタイプも別にラインナップするそうだ。

展示されていたのはアルカスイス互換タイプ

ベルボンも動画雲台をリリース

ハクバ写真産業のブースではベルボンブランドの動画三脚2アイテムが参考展示されていた。積載重量4kgに対応する「FHD-73」と3kgに対応する「FHD-63」で、今春での発売を予定している。価格は未定。

FHD-73。超望遠レンズを装着して展示していた
FHD-63。こちらもフルサイズミラーレスカメラに対応する

いずれもオイルフリュード式の滑らかな動作になっていた。ともに望遠レンズでの使用に対応するとしている。カウンターバランスは固定式だが、フリクションが調整可能。

クイックシューは同社の「QB-F120」に対応し、スライド幅が85mmある。底面はハーフボールではなく、フラットベース。スライダーなどにも付けやすいためとしており、水平調整が必要な場合は別途レベラーを組み合わせて欲しいとのことだ。

動画撮影向きの小型三脚

SAEDAは新しく取り扱いを始めるGoocongの三脚を参考展示していた。夏までには発売するという。同ブランドは比較的小型のミラーレスカメラや、スマートフォンなどに向けた小型の三脚をラインナップしている。

特徴的なものとして動画雲台付きの「Model 04」はカメラが載るほか、ハンドルを開くとスマートフォンホルダーになるギミックがある三脚となっている。カメラ取り付け部はクイックシュー式。

脚はレバーロック
ハンドル部がスマートフォンホルダーになる

価格は1万円を切る程度という低価格三脚で、雲台も本格的なものではないが、653gと軽量になっている。このブランドは日本の三脚ブランドにもOEM供給していたそうで、脚の伸縮もスムーズであるなど品質の高さもアピールしていた。

もう一つの面白そうな三脚は「Yoga pod」で、脚がアルミニウムワイヤーによって自在に曲がる。価格は5,000円程度を想定している。

スマートフォンのほかカメラも搭載できる。横にネジ穴がありアームを付けることも可能、動画撮影ギアとしても注目できる

同様の三脚ではゴリラポッドなどもあるが、そうしたタイプとはまた違った操作感になっている。脚をグリップのようにして動画撮影もでき、その際脚が持ちやすい印象だった。

このように動画撮影時のハンドルとしても使える

2チャンネル対応の小型音声レコーダー

ヴィンチェロのブースでは、DEITYの新型音声レコーダー「PR-2」が参考展示されていた。春過ぎの発売を予定しており、価格は未定。

展示されていたのは試作品。ピンマイクも付属する

32bit froatにも対応したレコーダーで、ピンマイクの音を本体のmicroSDカードに記録する。同様のアイテムはほかにもあるが、本機はマイクの2チャンネル(ステレオ)記録に対応している点が特徴となっている。

本体上部のスイッチを切り換えるとOUT側のジャックも入力になり、マイクを2本接続できるようになる。

上部のジャックで2チャンネル入力が可能

録音開始などのコントロールはアプリからも可能。アプリではレベルメーターが表示されるので、録音されていることが随時確認できるようになっている。また、アプリと連携することでタイムコードの同期も可能となる。

バッテリーは単3電池。リチウム電池の場合、29時間の駆動ができるという
アプリの画面

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。