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【CP+2024】交換レンズメーカーの話題をピックアップ(シグマ/コシナ/タムロン/LAOWA)
2024年2月24日 10:07
シグマ
CP+開幕前日に発表された交換レンズ2本のタッチ&トライと、同社新社屋のギャラリーから運ばれた写真集コレクションのコーナーが注目。Lマウント関連製品を展示・説明するカウンターもあった。
「15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE」は、民生用の35mmフルサイズカメラ向け交換レンズで初という開放F1.4の対角魚眼レンズ。同社のArtラインに属し、絞り開放から星景写真撮影に十分対応する性能を持つとしている。
「500mm F5.6 DG DN OS」は、回折光学素子を使わずに小型軽量化した点が特徴の超望遠単焦点レンズ。質量は1,370g(Lマウント用。以下同)で、例えば望遠ズームレンズの「70-200mm F2.8 DG DN OS」(1,345g)と、もっと言えば先の15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE(1,360g)とだいたい一緒。
タムロン
タムロンブースには、「BMW & MINI Racing」とのコラボレーションでBMWとMINIのレーシングカーが展示されていた。BMWとMINIのブランドには、小型筐体に最新技術を詰め込み、ユニークなスペックのレンズを展開するタムロンとのシンパシーがあるという。
現行製品のタッチ&トライコーナーが「BMW M2 CS Racing」と「New MINI JCW CHALLENGE EVO」の2台のレーシングカーを囲むように設置され、自由に撮影可能。具体的な時間帯は発表されていないが、24日(土)と25日(日)には「BMW & MINI Racingアンバサダーシューティング」も行うという。
また、BMW & MINI Racing 2024シーズン Round 1(富士スピードウェイ)の観戦ゲストチケットが当たるSNSキャンペーンも実施している。
フォクトレンダー(コシナ)
CP+恒例の参考出品レンズが並ぶ。いずれも発売時期未定だが、カウンターで実際にカメラに取り付けて試写できるのがポイント。
今回のCP+において、M型ライカユーザーの一番の話題は「APO-LANTHAR 50mm F3.5 VM」のようだ。同じVMマウントで「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical」が発売されているが、これでもクラシカルなM型ライカには大ぶりに見えるということで、開放F3.5のバージョンを企画。小型になるため鏡筒デザインの自由度が増すことから2タイプを用意した。
Type Iはスクリューマウント時代の沈胴レンズを思い起こす外観で、ダブルヘリコイドにより直進で繰り出す。実際に沈胴させられない点を惜しむ声もあるが、コシナによると、特に沈胴の感触を良くしようとすると空気が動き、カメラ内部にゴミを吸い込む危険性があるため、沈胴しない構造にしたという。デジタルカメラで多く使われることを想定しての判断だろう。ライカもMデジタルの取扱説明書では、クラシックレンズを沈胴しないように案内している。
Type IIは中望遠のライカレンズを思い起こすスタイリングだが、その想像とはサイズ感が全く異なる。フィルター径は34mm。シングルヘリコイドによる回転繰り出し式のため、レンズ着脱時の指掛かりとして根元部分に突起を設けている。最短撮影距離が距離計連動範囲を超えるため、0.7m付近に軽いクリックが設けられていた。
「COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM」は、スクリューマウント互換レンズ(VLマウント)時代の50mm F2.5を想起させる、一見するとライカの35mmレンズのようなコンパクトさ。全長は30mm。フィルター径は39mm。
ミラーレスカメラ用には、「NOKTON 75mm F1.5 Aspherical」のキヤノンRF用、ニコン Z 用、ソニーE用が参考出品。いずれも時期未定だが、実機を手に取ることができた。
レンズ構成の基本はライカM用の「NOKTON Vintage Line 75mm F1.5 Aspherical VM」で、各マウントに合わせて光学系と鏡筒デザインを最適化している。最短撮影距離はZ マウント用のみ0.55mで、他は0.5m。フィルター径は62mm。