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手のひらカメラ「INSTAX Pal」発表会レポート。CM出演の広瀬すずさん・横浜流星さんが登場
2023年9月21日 19:41
富士フイルムは9月21日、「富士フイルムINSTAX“チェキ”新製品発表会」を都内で行った。今回発表されたのは、手のひらサイズのカメラ「INSTAX Pal(インスタックスパル)」。INSTAXシリーズで初のプリンターを搭載しない「撮影に特化した」カメラとしている。
発表会見にはINSTAX PalのCMに出演する俳優の広瀬すずさんと横浜流星さんが駆けつけた。
大幅増収のチェキ。フィルムの生産ラインも強化
富士フイルムホールディングスの2023年度通期連結業績予想は、売り上げ高が2兆9,500億円、営業利益は2,900億円と今年5月時点の予想を据え置き、いずれも過去最高の更新を目指している。
2023年第一四半期の売り上げ高は6,608億円、営業利益は522億円となった。イメージングやメディカルシステムの好調に加え、為替の影響もあり、半導体市場の停滞の影響を受けつつも大幅な増収・増益だという。
その中でもチェキやデジタルカメラの販売が後押しし、イメージングソリューション部門の売り上げ高は前年度比約3割増で1,052億円、営業利益は前年度比で倍以上の233億円となる。
今後も多様化するトレンドや顧客のニーズに応え、付加価値の高い製品サービスを提供するとともに、写真を通じて多くの価値を世界中に広めていくという。
既報の通り、INSTAX”チェキ“シリーズの世界的需要増に対応するため、神奈川事業所足柄サイトに約45億円の設備投資を行い、チェキフィルムの生産ラインを増設。2024年の秋から順次製造ラインを稼働し、フル稼働となる2025年には生産能力が約2割増になるという。そのほか、設備更新による改善も含めると、2021年度比で約4割増が見込めていると話す。
INSTAX Palは新しい写真の楽しさを提供
1998年に発売を開始したINSTAXは11月に25周年を迎える。そんな中、撮影に特化したINSTAX Palの導入について、スマートフォンと異なる撮影体験を提供し、写真をより身近にして、INSTAXユーザーの裾野を広げることが目的のひとつだとしている。多種多様の写真の楽しみ方に加えて、撮影の仕方など新たな角度から提案する製品だという。
若い世代(Z世代)の中ではオールドカメラなど、スマホでは体験できない「撮影体験の楽しさ」を求めるニーズが高まっているという。その中でも、INSTAXシリーズで撮影体験に特化した製品を導入することで、より写真の楽しみ方を広げられるとしている。
「INSTAX Pal」ハンズオン
会場には発表したばかりのINSTAX Palが並ぶ。製品は手のひらサイズ。別売りのカラビナケースを装着することでバッグやベルトなどに取り付けて気軽に持ち運ぶスタイルを提案している。
色はミルキーホワイト、パウダーピンク、ピスタチオグリーン、ラベンダーブルー、ジェムブラックの5種類を用意。ファッションアイテムとのコーディネート例も示されていた。
ジェムブラックを除く4色はマット仕上げでポップな印象が強く、ジェムブラックは光沢感がありシックな雰囲気を持つ。ジェムブラックのみベースの素材が異なるため、価格にも若干の差があるという。
本体の操作部はごくシンプル。上部に電源ボタン(ランプつき)、背面にシャッターボタンを備える。
各種設定はスマートフォン専用アプリとリンクさせることで可能。フラッシュ発光の有無、エフェクトの有無、タイマー、撮影フォーマットなどが選べる。
本体からスマートフォンへの転送速度は約10秒(miniフォーマットの場合)。スマートフォンとペアリングしていれば、撮影した画像は自動的にBluetoothで転送される。また、直接プリンターに転送する「Linkモード」を設定することで、アプリを介すことなくプリンターから直接印刷も可能。
底面には三脚ネジ穴と転送モードの切り替えスイッチを用意する。
付属する「多機能リングアクセサリ」は簡易ファインダーやカメラスタンドとして活用できる。
小さくて可愛い。ファッションの一部にもなるカメラ
会場には新CMに出演する俳優の広瀬すずさんと横浜流星さんがINSTAX Palを身につけて登壇。
製品について、広瀬さんは気軽に持ち運べて嬉しいと話し、横浜流星さんは腰ベルトに製品を吊り下げてもファッションに馴染むのが好ましいと語る。ふたりとも「小さくて可愛い。カラーのラインアップも多いので選ぶ楽しさもある」と話す。
ステージ上には縁日のようなセットが組まれ、INSTAX Palで撮り合う姿が見られた。輪投げの中には、INSTAX Palを配置。3秒間隔で連続撮影できる「インターバル撮影」の実演も行われた。
横浜流星さんは感想として「会話をしながら撮影できるので、自然な姿が撮れたのではないか」と話した。
司会からの「どのような使い方をしたいですか?」 という問いに対して、2人とも撮影現場などに持ち込みたいと回答。横浜流星さんはキャストやスタッフと撮影し、その場でプリントしてプレゼントしたいという。広瀬すずさんは、海外などで気軽に思い出を残すのに使いたいと話した。