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川内倫子氏が「The Sony World Photography Awards 2023」特別功労賞を受賞

ソニー株式会社は、協賛する「The Sony World Photography Awards 2023」の特別功労賞に、川内倫子氏が選ばれたと発表した。

ソニーは今回で16回目を数える本アワードのスポンサーを2007年より務めている。プロフェッショナル、一般公募、学生、ユースの4部門で構成され、今回は世界206の国と地域のプロフェッショナルとアマチュアフォトグラファーが参加。約41万6,000点の応募があったという。

また、今回からサステナビリティ賞が設けられた。国連財団とソニー・ピクチャーズが共同で取り組むもので、国連が提唱する環境SDGsのテーマで活動したストーリー、人々および組織を表彰の対象としている。

受賞作品展「The Sony World Photography Awards 2023 exhibition」がロンドンのサマセットハウスで開催中。期間は4月14日〜5月1日。

上記の公募とは別に選出される特別功労賞(Outstanding Contribution to Photography)は、写真文化の発展に多大な功績を残した個人や団体に贈られる賞。

受賞した川内氏は、以下のコメントを発表している。

今回の受賞は、これまでの私の活動が評価されたものであり、今後の活動の励みになります。来春のサマーセットハウスでの受賞作品展では、私の活動を特徴づける作品群だけでなく、異なる手法やアプローチで制作された意欲的なシリーズも展示されます。私は写真を通じて、自分が経験したこと、見たことをより深く考察するための道標になるような作品を作りたいと考えています。

Outstanding Contribution to Photography (特別功労賞)

川内氏は1972年滋賀県生まれ、千葉県在住。2001年に「うたたね」「花火」「花子」の写真集を同時に出版し、翌年に第27回木村伊兵衛賞を受賞。2009年国際写真センター インフィニティ・アワード芸術部門、2012年第63回文化庁メディア芸術祭 新人賞、第29回写真の町東川賞国内作家を受賞。現在、東京オペラシティアートギャラリーで個展「M/E : 球体の上 無限の連なり」が開催中。

本誌:折本幸治