3月24日の空に月と金星が共演、一部地域で“金星食”に

出典：国立天文台

国立天文台によると、3月24日（金）の日の入り後、西の空で明るく輝く金星に細い三日月が接近する。九州の南西部から南西諸島にかけての地域で、月が沈む直前に金星食が起こる。

金星食は、地球の周りを公転している月が金星を隠す現象。今回は月の暗い輪郭に金星が隠されていく様子を観察できるという。非常に低空で起こるため、水平線までを見渡せるような場所で観察する必要がある。Webサイトに各地の予報時刻などの詳細が掲載されている。

出典：国立天文台

金星食は場所によって見え方が異なり、例として長崎市と那覇市の様子が比較されている。長崎市は21時18分頃に金星が月の縁にかかり、金星の全体が月に隠されることはなく、21時19分頃に月から離れていく。一方、那覇市は20時56分頃に金星が月の暗い側から潜入する。望遠鏡を使うことで、徐々に金星が隠れていく様子を観察できるという。その後、21時22分頃に金星と月が重なったまま沈んでいく。

出典：国立天文台

国立天文台の公式YouTubeチャンネルでは、3月24日（金）に石垣島天文台からライブ配信が予定されている。解説は、国立天文台 准教授／天文情報センター長・広報室長の山岡均さんが行う。石垣島の予報時刻は、20時53分25秒～20時53分55秒。それに合わせて、準備配信が20時00分～20時30分、本配信が20時30分～21時30分となっている。

金星食の予報時刻