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中原一雄さんによる写真の入門書『写真のことが全部わかる本』が“完全版”としてリニューアル
2023年3月23日 13:00
弊社インプレスから、写真家 中原一雄さんによる写真撮影の入門書『写真のことが全部わかる本 完全版』が3月23日(木)に発売されます。価格は税込1,980円。
2018年に発売された『写真のことが全部わかる本』をリニューアルした1冊です。大きな変更点として、前書では8ページの解説にとどまっていたRAW現像パートを独立した章として24ページに大幅増強しています。それに合わせてページ数も144ページから160ページに増量しているので、前書の掲載内容もほとんど削ることなく収録しています。
センスに頼らずカメラのことを理解して着実に写真撮影の知識を深められる
『写真のことが全部わかる本』のコンセプトは、中原一雄さんが大切にしている「カメラの気持ちを知る」こと。カメラがどういうロジックのもとで1枚の写真を写し出しているのか、それを正しく理解することで、カメラがもっと身近な存在になり、撮りたい写真が撮れるようになる。このような筋書きに基づき、初級・中級・上級編に分けて解説が進む構成になっています。
初級編「自分だけの視点を持って目の前の世界を切り取ろう!」
カメラのことをロジカルに理解すると言っても、いきなり専門用語がたくさん登場するような難しい内容ではありません。初級編では、まず撮影者がいかに自分だけの視点を写真として切り取るのか、ちょっとした構図やアングルの違いだけでも写真が変わるのだということを解説していきます。
中級編「カメラとレンズの仕組みを知れば、もっと楽しくうまくなる」
中級編では、いよいよカメラやレンズの知識を詳しく身に付けています。例えば、カメラはどのように露出を決めているのか、ホワイトバランスとはどんな役割を担っているのか、広角レンズのパース効果や望遠レンズの圧縮効果はどうして発生しているのかなど、1トピックずつテーマを区切りながら解説が進んでいきます。「カメラの気持ちを知る」という本書のコンセプトが最も表れているのが中級編です。
新たに章として追加された「RAW現像編」
撮影後のRAW現像が一般化してきた昨今の写真事情に伴い、新たにRAW現像編を追加しています。「なぜRAW現像を行うべきなのか」から始まり、Adobe Lightroom Classicをベースに、RAW現像の方法を解説しています。
本章でも、ただ現像機能の解説に終始するのではなく、どういう目的を持って現像を進めると良いのか、各機能がどんな役割を担っているのかを理解しながら、それぞれの調整項目の扱い方が学べる構成になっています。
一眼レフ機ベースで制作していた解説をミラーレス機向けに改訂
本書の多くのパートは、従来の『写真のことが全部わかる本』を踏襲した内容になっています。ただし、前書の制作当時はまだデジタル一眼レフ機からミラーレス機への移行途上で、各社のエントリー機種もデジタル一眼レフ機のシェアが大きかったため、オートフォーカスなどの解説はそれらを前提とした内容となっていました。『完全版』へのリニューアルにあたり、ミラーレスシステムをベースにした解説に変更しています。
写真撮影の入口から出口まで中原さんにフォローされながら学べる1冊
「カメラが傍らにあることで、写真が人生の軌跡を描いてくれる」本書のあとがきで中原さんはそう語っています。RAW現像編を設けたことで、写真撮影の入口から出口までより網羅的に解説内容が広がった『写真のことが全部わかる本 完全版』には、写真撮影を楽しむためのヒントが満載。ぜひ、本書を片手に、より深くカメラや写真と付き合ってもらえたらと思います。これからカメラを始める友人・知人へのプレゼントにも好適な1冊です。
中原さんが運営するYouTubeのstudio9チャンネルでも、著者本人による本書の紹介動画を公開しています。