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キヤノン、「ディープラーニング画像処理技術」開発エピソードを公開…ノイズ、色補間、収差回折の補正技術を確立

キヤノンは2月20日、同社の技術や研究開発について紹介するテクノロジーサイトにおいて、「ディープラーニング画像処理技術」の開発エピソードを公開した。

ノイズやモアレなど写真の画質低下の要因となる課題を解決するために、同社が開発を進めた「ディープラーニング」を用いた画像処理技術について紹介するコンテンツ。同社が長年蓄積してきた技術ノウハウおよび膨大な画像データベースをもとに、写真を「あるがままの情景」として記録するための“原理上の課題”に挑んだ軌跡が語られた。

前述した原理上の課題として「ノイズリダクション」「色補間画像処理」「収差回折補正」の3つの領域について、同社はディープラーニング画像処理技術を用いた補正技術の確立に取り組んだ。同コンテンツではその3つの領域それぞれの解決に向けて、同社がどのようにディープラーニングを活用したか、そのアプローチについて綴られている。

ディープラーニング画像処理技術によりこれまで不可能だった画像補正処理が可能となり、「あるがままの情景」を細部まで再現できるよう、撮影領域・写真表現の幅は大きく広がっていくと同社は結んでいる。昨今、カメラ業界でもキーワードとなりつつある“AI”という分野について、キヤノンの取り組みと意気込みが垣間見えるコンテンツとなっている。

なお、本コンテンツで語られたディープラーニング画像処理技術は同社ソフトウェア「Digital Photo Professional」に活用されており、CP+2023の同社ブースでも紹介予定としている。

本誌:宮本義朗