ニュース

キヤノン、宇都宮に新工場建設。半導体製造装置の生産強化のため

キヤノン株式会社は10月6日、半導体製造装置などを生産する宇都宮事業所に新工場を建設すると発表した。2023年下期に着工を予定。2025年上期からの操業を計画している。投資額(建設費)は、約380億円。

新工場の名称は「キヤノン株式会社 宇都宮光学機器事業所 新工場(仮称)」(敷地面積:約7万平方メートル)。半導体市場における中長期的に見込まれる需要の増加に応えるために、半導体製造装置の生産能力を強化する方針。

同社は昨今の半導体市場について、「IoTや5Gなど『社会のスマート化』が牽引し成長を続けている」と評価。同社においても、製品・営業・サポート各分野の取り組みを強化し、半導体露光装置のシェアも拡大しているという。

キヤノングループでは、2021年からの新5カ年経営計画「グローバル優良企業グループ構想」フェーズVIにおいて、「生産性向上と新事業創出によるポートフォリオの転換を促進する」を基本方針に掲げ、主要戦略のひとつである半導体製造装置事業の拡大に努めている。

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。