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Adobe Photoshop、WebP画像フォーマットに対応。2月のアップデートで

アドビ株式会社は2月15日、画像編集ソフト「Photoshop」(デスクトップ版)の最新バージョン「バージョン 23.2」を公開。同バージョンにおいて、WebP(ウェッピー)ファイル形式をネイティブサポートしたと発表した。

WebPファイル形式とは、Googleが開発した画像フォーマット。拡張子は「webp」。ファイルサイズの軽さを特徴としており、画像を多用するWebサイトにおいては、画像を同形式にすることで表示速度の改善が期待できる。ただし、一部非対応のブラウザもあり、その場合はそもそも表示されないか、あるいは代替画像が表示される(内部処理)といった対応がとられている。

これまで、Photoshop 23.1および、それ以前のバージョンでWebPファイルを扱う(開く・保存)には、Googleが公開している「WebPShop プラグイン」(ユニバーサル/ARMのサポート付き)をダウンロードするなどの対策が必要とされていた。新バージョン(23.2)では、これまでプラグインや環境設定を必要としていたWebPファイルを、その他の対応するファイルやドキュメントと同じ方法で開けるようになった。

また、WebPファイルの作成、編集、保存にも対応。編集が完了したファイルに対し、「別名で保存」または、「コピーを保存」を開き、ファイル形式ドロップダウンメニューのオプションから「WebP」を選択してWebPファイル形式での保存が可能となる。

対応するグラフィックファイル形式

なお、新バージョン(23.2)ではこの他にも、Windows/macOSでネイティブのGPUリソースを最大限に活用するために、油彩フィルターが更新されている。同社によると、パフォーマンスが向上し、特に大きなファイルを処理する際に効果が顕著であるという。

油彩フィルターのパフォーマンスも改善されている
飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。