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SIRUI、ポートレート撮影に独特の視覚効果をもたらすAPS-C用アナモルフィックレンズ「75mm F1.8」。ニコンZマウント用も

常盤写真用品株式会社は、SIRUIのアナモルフィックレンズシリーズより中望遠の「75mm F1.8 Anamorphic Lens」を9月17日に発売する。対応マウントはソニーE、ニコンZ、富士フイルムX、キヤノンEF-M、マイクロフォーサーズ。希望小売価格はそれぞれ13万2,000円(税込)。

APS-CセンサーのイメージサークルをカバーしたMF単焦点レンズ。2.4:1のシネマスコープサイズを16:9に圧縮するアナモルフィック光学系を採用しており、シネマスクリーンのアスペクト比で静止画や動画を撮影することができる。同社では75mmという焦点距離とともに「キング オブ ポートレートレンズと呼ぶのに相応しい美しいボケが魅力のレンズ」だと紹介している。

レンズ構成は12群16枚。レンズ先端にシリンダーレンズを備えており、水平での視野が33%増加するという。この効果によって、16:9のアスペクト比から24:1のシネマスクリーンに戻した際の光学的な歪みを最小限に抑制しているという。また、画面内に強い光源を入れた際に水平方向に青い光が伸びる独特のフレア表現も同レンズシリーズの特徴のひとつ。

フォーカス操作はマニュアルで、リングの回転角度は191度。

絞り羽根の枚数は13枚で最小絞りはF16。最短撮影距離は1.2mとなっている。

最大径は73mm。フィルター径は67mmを採用している。

全長および重量はマウントによって異なっており、各数値はそれぞれソニーE(132.4mm・800g)、ニコンZ(134.1mm・825g)、富士フイルムX(132.4mm・800g)、キヤノンEF-M(132.4mm・800g)、マイクロフォーサーズ(130.4mm・795g)となっている。

SIRUIのアナモルフィックレンズは、6月にシリーズ第3弾の「24mm F2.8 1.33X」が発売(対応マウントは75mmと同じ)。既存の「50mm F1.8 1.33x」(2020年4月発売。ソニーE、富士フイルムX、マイクロフォーサーズ用がある)と、「35mm F1.8 1.33X」(2021年4月末に発売。マイクロフォーサーズ用のみ)とともに、4つの焦点距離が揃うことになる。

本誌:宮澤孝周