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富士フイルム、換算27mm相当となる「XF18mmF1.4 R LM WR」を5月に発売

画質最優先で設計 アルミ製角型フードもオプションで用意

富士フイルムは4月15日、APS-Cセンサーを搭載するXシリーズ向けの交換レンズ「フジノンレンズ XF18mmF1.4 R LM WR」を発表した。発売日は5月27日の予定で、希望小売価格は14万4,100円(税込)。

焦点距離18mmの単焦点レンズ(35mm判換算時の画角は27mm相当、開放F値はF1.4)。2020年10月15日にライブ配信された「X Summit OMIYA 2020」で予告されていた製品で、画質を最優先に設計開発が進められていることが報じられていた。同配信では発売時期を1年後とアナウンスしていたことから、早期での製品化が実現されたことになる。

X-Pro3に装着した状態

製品の性格について同社は、自然な遠近感をいかした風景撮影や日常のスナップなど様々なシーンで活用できるレンズだと説明。20cmの最短撮影距離によりテーブルフォトにも対応できるなど、汎用性にも優れる1本だとしている。

光学系は非球面レンズ3枚とEDレンズ1枚を含む9群15枚で構成。画質最優先の設計というコンセプトどおり色収差などの諸収差を抑制し、XFレンズシリーズ中最高クラスの解像性能を実現しているという。

フォーカス駆動にはリニアモーターを採用。またレンズ中間部分から後方に配置している比較的軽量なレンズ群を動かす仕組みのインナーフォーカス方式を用いることで、高速かつ静粛な駆動を実現。フォーカス駆動を感じさせない動作も特徴のひとつだとしている。

絞りリングには、GFXシリーズ用レンズで採用されている「Aポジションロック」を搭載。Xシリーズ用レンズとしては、XF10-24mmF4 R OIS WRやXF27mmF2.8 R WRに次いでの採用となる。また、鏡筒には金属素材を採用。厚みをコントロールすることで強度を保ちながらも質量は370gと、軽量化も実現している。シーリング処理も施されており、防塵防滴に対応。また-10度の耐低温設計ともなっている。

レンズ全長は65.6mmでフィルター径は62mm。質量は約370g。

製品にはプラスチック製のフードが付属。別売のアクセサリーとして、アルミ削り出しの角型フードも希望小売価格1万1,000円(税込)でラインアップする。

別売の角型フード

本誌:宮澤孝周