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カラーマネージメントツールi1Proシリーズが第3世代に

デザインを変更 スポット測定精度が向上

ビデオジェット・エックスライト株式会社は4月1日、カラーマネージメント・ツールi1Proシリーズの第3世代モデル「i1Pro 3」(アイワン プロ スリー)3種を発売した。価格はいずれもオープン。

LEDやプラズマ、RG蛍光体、OLED、5,000nits(カンデラ)までの広色域ディスプレイのキャリブレーションや、ICCプロファイルの作成をおこなえる測色器。本モデルでは新しいデザインを採用するとともに、前モデルの「i1Pro 2」よりもさらに小さな6×6mmのパッチ測定にも対応(スポットモード時)したとしている。

このほか、一回の測定で同時に複数測定(M0、M1、M2)をおこなうことで作業時間を半分にまで短縮。スピーディな測定が可能となっているという。

製品は2019年9月に発売済みのi1Pro 3 Plusのほか、i1Basic Pro 3、i1Photo Pro 3、i1Publish Pro 3をラインアップしている。

i1Pro 3 Plusは、屋外看板や屋内ポスター、屋内装飾、電飾などを手がけるユーザーに向けた製品として位置づけられている。テキスタイルや合皮革などデジタル印刷に使用される新しいタイプの基材や用紙に対応しており、キャンバス印刷のような粗い表面の測定も可能となっている。

i1Basic Pro 3

i1Pro3本体とキャリブレーションプレート、環境光源測定ヘッドなどがセットになったベーシックセット。別売の「i1 Publish パッケージ」(ドングル)を購入する事でフル機能版にすることもできる。価格は税別21万5,000円前後の見込み。

1台のPCに接続された4台までのディスプレイでカラーマッチングに対応。プリンターやプロジェクターの色再現の調整も可能となっている。

i1Photo Pro 3

RAW現像用のDNGプロファイルや画像修正に必要な表示環境、プリンターの色管理など、フォトグラファー向けの機能をまとめた製品。i1Basic Pro 3の商品構成に加えて、カラーチェッカーなどが追加されている。価格は税別25万5,000円前後の見込み。

i1Publish Pro 3

印刷の製版部門やパッケージデザインをおこなうデザイン部門などに最適だとしている製品。RGBやCMYK、CMYK+N(CMYK+最大4色まで)のプリンタープロファイルの作成・管理・品質検証、デバイスリンクプロファイルの作成機能を備えている。価格は税別36万円前後の見込み。

本誌:宮澤孝周