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エプソン、専門的な知識がなくても利用できる測色器「SD-10」。約10.7万円

複数プリンターの色合わせや作品プリントなどに

エプソン販売株式会社は、スマホアプリとの連携で専門的な知識がなくても利用できる測色器「SD-10」を12月8日に発売する。希望小売価格は10万7,800円(税込)。

印刷物制作時における指定色との色合わせなどで活用できる測色器。スマートフォンアプリ「Epson Spectrometer」との組みあわせにより、「誰でも簡単に専門的な知識がなくても色を測り数値化できる」製品だとしている。

色の測定は環状に並べられた9つの光源を用いて行う仕組み。布などのように表面に凹凸がある場合も、その形状によって数値が変化することはないとしており、一度の測定で正確な数値が得られるとしている。スキャンできる最大幅は400mm。

また、外部環境によって測色結果がブレることもないとしており、経験や勘、専門的な知識がなくても色の数値化できることも特徴だとしている。

このほかSD-10は同社のRIPソフトウェア「Epson Edge Print」や「Epson Edge Print PRO」と連携させることも可能。同社製大判インクジェットプリンタ―で思い通りの色を出すことが可能になるという。

[2021.10.21.12:25修正]記事初出時、スマートフォンアプリ「Epson Spectrometer」を介してRIPソフトウェアとの連携ができると記載していましたが、アプリとは連携しないことが判明したため該当箇所を修正しました。お詫びして訂正いたします。

このほか、スマートフォンアプリではSD-10をカラーピッカーとして利用することもできる。測定色と近似色とを数値比較したり、2色の色差を数値で表示するといった使い方にも対応。また類似色の表示のほか、配色例や補色の表示にも対応しているという。

製品概要Webページより

製品の外形寸法はW35×H80×D80mm(シャッター閉時)で、重量は約190g。電源は内蔵式(1,860mAh)となっており、ワイヤレスで使用することが可能。また天面操作部には液晶画面も備えており、スマートフォンアプリへの転送も簡単に行うことができるとしている。

製品概要Webページより
本誌:宮澤孝周