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コダックアラリス、Kodakフィルムの非正規再生品について注意喚起

中身が映画用 C-41処理で乳剤が剥がれ落ちる

コダック アラリス ジャパン株式会社は6月5日、「KODAKロゴ入り35mmフィルム非正規再生品に関するご注意」をWebサイトに掲載した。

中国のオンラインショッピングサイトで流通しているKodakロゴ入りの35mmフィルム(非正規再生品)は、35mmパトローネに「Kodak 5207 / VISION 3 Color Negative Film / Process Kodak ECN-2」と記載された、あずき色のラベルが貼られているのが特徴だという。

これは映画用のKODAK VISION3フィルムを使用済みパトローネに詰めたもので、写真用カラーネガフィルム向けのC-41現像処理を行うと、フィルム背面のバッキング層が剥がれ落ち、現像液の交換および現像機のラック洗浄が必要になる場合があるという。

なお、KODAK VISION3フィルムを現像するためのECN-2プロセスは、日本国内の通常の現像所では受け付けていないという。

レンズ付きフィルムも

同社は2019年3月に、Kodakロゴ入りのレンズ付きフィルムについても同様の注意喚起を行っている。外観上の特徴は次の通り。

・レンズ付きフィルムケース底部に「VISION3」のロゴと中国語が記載されたラベルが貼付されている
・レンズ付きフィルムケース外周のラベルに一回剥がしたような跡がある
・レンズ付きフィルムケース内部に「VISION3」のロゴと中国語が記載された135フィルムパトローネが使用されている

本誌:鈴木誠