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エプソン、耐久性を向上した業務用フォトプリンター「SL-D850」
1枚目の出力までを約27→17秒に短縮
2019年6月10日 12:56
セイコーエプソン株式会社およびエプソン販売株式会社は、業務用フォトプリンター「SureLab」シリーズの新商品として「SL-D850」を6月20日に発売する。6月18日・19日にパシフィコ横浜で開催される「PHOTONEXT2019」で展示する。
デジタルカメラやフィルムカメラのプリント業務を取り扱うDPE店や、家族写真や証明写真のスタジオ撮影・プリントなどを行う写真館、観光地やイベントにおける写真プリントを行う企業などで広く採用されているという製品シリーズ。
本製品は、従来機「SL-D700」と同じく軽量・コンパクトを特徴としており、重量は約23kg、設置面積は約0.2平方m(460×430×354mm)となっている。また、Lサイズ455枚/時の高速プリントに対応している。
今回の製品では、要望が寄せられていたという本体の耐久性を向上し、従来機と比べ2倍となる20万枚のプリント耐久性を実現。プリント開始から1枚目が出力されるまでの時間も約17秒と、従来機から約10秒短縮した。観光地などで、撮影後すぐにプリントを渡すような業務に適しているという。
基本の4色(シアン、マゼンタ、イエロー、フォトブラック)にライトシアン、ライトマゼンタを加えた6色染料インク(UltraChrome D6r-S)とマルチ・サイズ・ドット・テクノロジーにより、多段階の階調表現を可能にしており、人肌や暗部を自然に再現可能だとしている。
Windows、Mac対応のプリンタードライバーが標準添付されるほか、Adobe Photoshopなどのアプリケーションからの直接プリントにも対応する。また、各種写真プリント業務に適したオプションソフトも用意している。
DPE業務向けの機能として、シーンにあわせて色や明るさを自動で補正する「SureLab OrderController」を用意。逆光写真や室内の色かぶり、露出のアンダーやオーバー、人物と背景の明るさなどを自動的に判断し、最適な状態に色補正が可能だという。さらに顔の位置を自動的に判断して、美肌・美白・小顔効果を調整できる機能も搭載する。なお、オーダーシートによる間紙出力(ソーターなしでのオーダー仕分けに対応する)も可能。
SureLab OrderControllerは、同社の大判プリンター「SureColor」シリーズや写真高画質プリンター「エプソンプロセレクション」にも接続可能なため、ポスターやポートレートなどのニーズにも対応できるという。
証明写真や集合写真、観光イベント写真プリント用途向けに、証明写真作成や文字入れ、フレームプリントなどが可能な「SureLab Layout and ID」なども用意する。
主な仕様
プリント方式/解像度
インクジェット方式/720×360dpi、720×720dpi、1,440×720dpi
インク(染料タイプ)
シアン、マゼンタ、イエロー、フォトブラック、ライトシアン、ライトマゼンタ
用紙長さ
50~1,000mm
対応用紙幅
3.5インチ(89mm)、4インチ(102mm)、5インチ(127mm)、6インチ(152mm)、8インチ(203mm)、A4(210mm)
用紙タイプ
光沢、ラスター
出力スピード
L判455枚/時(720×720dpi)
L判225枚/時(1,440×720dpi)
外形寸法
460×430×354mm
設置スペース
約0.2平方メートル
重量
約23kg(インクカートリッジ含まず)
寿命目安
購入後5年または20万枚
価格(エプソンダイレクトショップ)
本体のみ(SL-D850S)税込48万6,000円〜
DPE業務向けの操作ユニット付きモデル(SL-D8SSC)税込113万4,000円〜