ニュース

オリンパス、電波式ワイヤレス対応フラッシュ「FL-700WR」

E-M1X同様の防塵防滴耐低温性能 同方式のコマンダーとレシーバーも

FL-700WR

オリンパス株式会社は1月24日、電波式ワイヤレス撮影に対応したエレクトロニックフラッシュ「FL-700WR」とワイヤレスコマンダー「FC-WR」、ワイヤレスレシーバー「FR-WR」を発表した。いずれの製品も「OLYMPUS OM-D E-M1X」同様、2月22日に発売される。

FL-700WR

新たに電波式の通信方式を採用したフラッシュで、コマンダーとしてもレシーバー内蔵フラッシュとしても使用が可能。上位機種としては既に「FL-900R」(防塵、防滴、-10度耐低温設計、最大ガイドナンバー58 / ISO 100・m)が発売済み。

コマンダーとして使用する場合は3グループに接続でき(灯数は無制限)、グループごとに発光・非発光の選択、発光量の補正が設定できる。

レシーバー使用の場合は、X-RCVモード(フラッシュ側での調光モードと発光量の設定が可能となる)を搭載している。従来の光通信にも対応する。

電波式の通信方式を採用しているため、被写体の後ろに設置するなど、遮蔽物の有無に関わらず使用することができる。通信範囲は最大30m。

OM-D E-M1Xと同じくIPX1に準拠した防滴設計を採用しており、防塵および−10度の耐低温動作にも対応している。このほか、照射角77度、100lux(1m離れた場所での明るさ)の動画用LEDライトも搭載する。

電源には単3形のアルカリまたはニッケル水素電池を4本使用し、ニッケル水素電池使用時には約1.5秒の充電時間でフル発光することができる(アルカリ電池では約2.5秒)。また、OM-D E-M1XおよびOM-D E-M1 Mark IIのメカシャッター使用時には約10コマ/秒(1/16発光比)に追従した発光も可能となっているという。

このほか、オートズームにも対応しており、焦点距離12-75mm(マイクロフォーサーズレンズ)の照射角が得られる。

主な仕様

ガイドナンバー:42(75mm時、ISO 100・m)
発光間隔:約2.5秒(単3アルカリ電池使用時) / 約1.5秒(単3ニッケル水素電池使用時)
発光回数:約240回(アルカリ電池使用時) / 約280回(ニッケル水素電池使用時)
バウンス角度:左右180度、上方向90度まで
電源:単3形アルカリまたはニッケル水素電池×4本
外形寸法:約70.4×106.3×100.2mm
質量:約303g(電池別)
付属品:フラッシュスタンド(FLST-1)、ソフトケース

コマンダーFC-WR / レシーバーFR-WR

OM-D E-M1X同様、防塵・防滴・−10度の耐低温動作に対応した設計を取り入れており、同システムと併せた使用で、降雨状況のような場面での撮影にも対応できる。

通信方式に電波式を採用しており、「FL-700WR」のコマンダーになるほか、光通信に対応しているフラッシュ「FL-900R」などでもFR-WRとの組み合わせで電波式ワイヤレスに対応する。

コマンダーはFL-700WR同様、3グループ、灯数無制限での接続・制御に対応している。また、A〜Cの3グループに対応するボタンが独立して設けられており、モニターを見ながら各グループの撮影モードや光量の調整をすることもできる。

レシーバーにはX-RCVモードが搭載されており、レシーバーからの調光モードなどの操作ができる。さらにシンクロ端子も搭載しており、モノブロックストロボに接続してのリモート発光操作も可能となる。

FC-WR
OM-D E-M1Xにとりつけたところ。
FR-WR
FR-WR
FR-WRをFL-900Rにとりつけたところ。

本誌:宮澤孝周