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ソニー、0.5型・UXGA解像度の有機ELマイクロディスプレイを商品化

最高240fps カメラEVFやAR/VRヘッドマウントディスプレイに

0.5型 有機ELマイクロディスプレイ「ECX339A」

ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社は5月28日、有機ELマイクロディスプレイ「ECX339A」の商品化を発表した。0.5型で最高というUXGA(1,600×1,200)解像度を持つ。

世界最小の6.3μm画素ピッチを達成し、同社従来モデルのQuad VGA(1,280×960)に比べ約1.6倍の解像度を実現した商品。フレームレートは従来モデル比2倍の240fps(デュアルラインプログレッシブ時)まで対応し、従来比1/2の電圧で動作する新規駆動回路により、同一フレームレートでは従来品同等の低消費電力も実現したという。

高解像度化のために画素ピッチを縮小することで起こる視野角特性の悪化を、カラーフィルターと発光層の距離を縮めることで改善。高画質化のために、同社独自のばらつき補正回路やカラーフィルターの色配置に関する工夫も取り入れた。

有機ELマイクロディスプレイの画像比較。新商品(UXGA)(左)と従来品(QVGA)(右)
画素ピッチの縮小に伴う視野角特性確保の施策イメージ。新商品(UXGA)(左)と従来品(QVGA)(右)

有機ELマイクロディスプレイはデジタルカメラの電子ビューファインダー(EVF)に広く採用されており、今後はARやVR向けのヘッドマウントディスプレイ機器などでの利用も見込む。

本誌:鈴木誠