写真の明るさを変えよう!
写真の印象を決めるポイントはいろいろありますが、「明るさ」はとても重要な要素のひとつ。撮れた写真を見て「もっと明るく撮りたい」「もっと暗く撮りたい」と思ったことはありませんか?今回は写真の明るさを変えてみましょう。
明るさを変える最も簡単な方法……露出補正とは
専門用語では写真の明るさを「露出」といい、「露出が明るい、露出が暗い」といった呼び方をします。カメラの仕組みから出た言葉なので堅苦しい感じですが、よく使う言葉なので覚えておきましょう。
その露出をコントロールすることで、写真の明るさが変わり、写真のイメージが大きく変わります。それが「露出補正」。どのデジタルカメラにもついている機能で、機種によっては、露出補正専用のダイヤルやボタンがあります。
OLYMPUS PEN Lite E-PL7で、実際に露出補正をしてみましょう。撮影モードで十字ボタンの上を押すと、露出補正バーが現れます。十字ボタンの左右で操作できます。
露出補正はした方がいい?
Yes! なぜならカメラは真面目で融通がきかないから。何もしないとカメラは、白と黒の中間の明るさであるグレーになるよう撮影します。中間の明るさなら、大幅に明るすぎたり、あるいは暗すぎることがないからですね。
でもいつも中間の明るさだと、人間の眼だと物足りないことも。例えば白い被写体だと考えていたより暗く写り、黒い被写体は明るく写りがちです。そういうわけで人間が調整してあげた方が良い場合もよくあります。そのとき使うのがそう、露出補正です。
明るくした方がよい場合は?→撮影するものが白いとき
画面全体が淡い色の場合、カメラが実際よりも暗くしてしまうのでプラス補正が必要です。0EVではグレーに写りますが、補正をかけることで、布の白さが再現できました。逆光時もカメラは暗くしてしまうのでプラス補正が必要です。
積極的に試して自分の表現に取り入れよう
露出補正を表現のひとつとして積極的に使う考えもあります。
見た目どおりの露出に合わせられた状態を「適正露出」といいます。しかし、見た目に合わせるだけではなく、実際よりも明るくしたり、暗くするのもいいでしょう。
全体的に明るい写真がハイキー、暗い写真がローキーと呼ばれます。被写体の印象に合わせて、変えてみるといいですね。どちらにせよ、主役のトーンは残すこと。そうでないと露出オーバーやアンダーの失敗写真になってしまいます。
まとめ
露出補正は写真撮影の基本です。シーンごとに細かく調整し、使いこなすと表現の幅がぐんと広がります。まずは見た目どおりに合わせられるようにし、それができるようになったら、被写体に対して抱いたイメージを写真の明るさで表現してみましょう。
次回は背景をぼかす方法をレクチャーします。露出と上手に組み合わせれば、素敵なふんわり写真が撮れるようになりますよ!
使用カメラ(撮影画面例):OLYMPUS PEN Lite E-PL7