編集後記

2022年2月4日

宮本義朗

普段は動物を被写体にすることがあまりないのですが、昨年、高校生動物写真家の藍沙さんにインタビューをした際に、動物写真の分野も面白そうだなと興味を持ちました(自分の知らない世界に関心を持つ。いい傾向ですね……)。

とはいえ、私の手持ち機材では「山に野鳥撮影に行きましょう」というには到底物足りないため、身近な「実家の猫」を撮ってみました。もちろん飼い猫なわけですから、自然界をしたたかに、そして美しく生きる動物たちの世界とは全く別物。被写体との対峙は、実にのんびりとしたものです。

それでもやってみると面白いものですね。ついついシャッターを沢山切ってしまいました。普段と違う距離感で向き合えば、新しい発見もあります。毛並みや目の組織など、改めて写真で見ると新鮮な世界がそこには広がっていました。

ペット界でも気分屋なことで有名な猫様は、実にいろんな姿を見せてくれます。階段でまったりしたり、キャットタワーに登ってみたり、表情も豊かで撮影していて飽きない感じ。

動物に限らずですが、“今まであまり見ようとしなかったもの”が結構ありそうだなと思いました。少しでもいいから、気になったモノにはレンズを向けてみる。今年はそんな機会を増やしてみようと思います。