編集後記

2021年9月17日

宮澤孝周

9月にはいり新製品が相次いで発表されました。10月にかけては発売がアナウンスされていた製品も続々と登場。写真展にショールームにカメラ店にと、行きたいところや見たいもの、試用したいものが盛り沢山です。

9月といえば、今年は雨が多いように思います。秋の長雨とはよく言ったもので、久しぶりに秋らしい秋が来たと、季節を感じられることに小さな喜びを感じています。

雨といえば、その容態を表す言葉がひじょうに多いこともよく知られていますね。秋霖、秋霖雨、秋湿り、などなど。雨や水など自然の景物を細やかに捉えてきた文化的な特質がよくあらわれています。季節や風景に心動かされ、細やかにそれらの景物を見つめてきたからこそ、こうも多様な表現が生まれたのだと思います。こうした繊細な感性は、写真を撮るときにも大切にしていきたいことだと、個人的に考えています。

まだまだ世の中落ち着きはみられませんが、新しいカメラやレンズとともに季節を感じていける日が訪れることが楽しみです。