カメラバカにつける薬 in デジカメ Watch
コスプレは私たちを自由にする(その6)
2018年8月17日 07:00
先週はコミックマーケット(略してコミケット)(通称コミケ)でした。前回のコミケ編では1億画素というひとつの頂点に遭遇したため、今回は機材争いとは一線を画すカメラを持っているひとを探しました……
Mamiya C330にはマミヤセコール105mmF3.5DSがついている。DSとは上下に同じレンズがついているという意味。デジカメはもっていませんか? と聞いてみたが「iPhone!」という、堂々とした答え。その答えの奥に確信を感じたのでいろいろ質問を重ねたところ……フイルムを愛し、家に暗室まで作った方だということがわかった。これがコミケの恐ろしさである。
ライカSLにはズミルックスM 50mm F1.4が、アダプター付きでついていた。他にM10を持っており、共用するためだという。取材をしているわたしがていこくらんちだと分かるとSLのオーナーはとても嬉しそうにしてくれた。その時わたしはライカMを持っており、同行していたhamashun氏はライカS-Eを持っていた。コスプレ広場でライカ併せが成立した。これがコミケの恐ろしさである。
PENTAX 67は初期型で、同じく初期型の105mm F2.4がついていた。わたしも67を所有しているから分かるが、67をコミケに持っていきたい気持ちと、この重さに耐えられるかという不安が心にある。ましてや外国の方だ。とても気になった。しかし……どうやって話しかけようか? と思っているうちに彼はどんどん遠くへ行ってしまう。「す、すみません。日本語いいですか?」「ん?」「わたしはデジカメ Watchでカメラのまんがを描いているのですが、すっごいカメラですね(67を指差す)」すると彼は大喜びで自慢のカメラを説明してくれた……しかも、関西弁で。これがコミケの恐ろしさである。
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