岡嶋和幸の「あとで買う」

1,634点目:香川県在住の写真家の6年半ぶりの写真集

岩倉しおり『crescent』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

岩倉しおり『crescent』

本日は岩倉しおりさんの6年半ぶりとなる写真集です。タイトルの『crescent』は三日月を意味するそうです。

岩倉さんは香川県在住の写真家で、その地元で撮影した作品を中心に活躍されています。最近だと富士フイルムのX half、OM SYSTEMのOM-3、リコーイメージングのPENTAX 17やGR III HDF / GR IIIx HDFなどの作例写真を撮られていたりするので、どこかで見たことがある人もいるのではないでしょうか。独特の青いトーンが魅力的で、すぐに岩倉さんの作品だと分かるほど。以前よりも目にする機会が増えているように思います。

今回の写真集も彼女らしさが感じられる作品が次々に目に飛び込んできて、何度も手に取ってページをめくってしまいました。SNSなど液晶画面で見るのとはまた違った雰囲気です。布張りのハードカバーも深い紺色で素敵です。販売価格は4,950円です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。