岡嶋和幸の「あとで買う」

1,490点目:手軽に自分でフィルム現像ができるキット

Lomography「Lomo Daylight Developing Tank 35mm」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

Lomography「Lomo Daylight Developing Tank 35mm」

本日は35mmフィルム用の現像タンクです。暗室やダークバッグを使わず明るい部屋で、独自の機構でフィルムをリールに巻くことができる優れもの。人気商品なのですぐに在庫切れになっています。

撮影後のフィルムをパトローネから取り出す「ベロ出し」で使用するフィルムピッカーも付属しているなど、フィルム現像に必要なものが全てパッケージになっています。とはいえ現像液、停止液、定着液などの消耗品は、現像するフィルムなどに応じて、別途購入する必要があります。それらを好みなどに応じて選んだりするのも自家現像の醍醐味。

モノクロフィルムは自分で現像していますが、毎回すごく楽しいです。この製品があれば本格的な設備や面倒な作業を省けるので、初心者でも手軽に始められるでしょう。販売価格は1万980円前後です。

6月3日(火)から東京・目黒で、フィルムカメラで撮影した写真による作品展「NO DOGS」を開催します。毎日在廊しているのでぜひ遊びに来てください。

また、写真のさまざまな悩みを相談できるフォトレビューを、6月6日(金)6月15日(日)にギャラリー内で行います。作品を売り込むための「ポートフォリオレビュー」とは違い講評が中心なので、写真のレベルなどに関係なくどなたでも気軽にご参加いただけます。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。