岡嶋和幸の「あとで買う」

1,445点目:シズル表現のノウハウ満載の料理写真技法書

株式会社アマナ『“おいしい瞬間”の撮影レシピ』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

株式会社アマナ『“おいしい瞬間”の撮影レシピ』

本日は雑誌『コマーシャル・フォト』の連載と特集記事を1冊にまとめた料理写真の撮影技法書です。担当したのは株式会社アマナのシズル撮影専門クリエイターチーム「hue」(ヒュー)のみなさん。シズル表現に関するさまざまな知識を持ったフォトグラファーが多数在籍し、パッケージ撮影からシズル動画まで、料理で最も重要な“おいしい瞬間”が伝わるビジュアルを幅広く制作されているそうです。

各ライトの役割、料理写真の合成テクニック、撮影小道具、ロケ撮影のワークフローなど、そのノウハウが惜しみなく紹介されています。本書の表紙になっている卵かけご飯の写真がとても美味しそうなのですが、そのメイキングもちゃんと掲載されています。販売価格は2,640円で、Kindle版もあります。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。