岡嶋和幸の「あとで買う」

1,396点目:行ったことのない絶景がまだまだたくさん!

詩歩『死ぬまでに行きたい! 世界の絶景 新世界編』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

詩歩『死ぬまでに行きたい! 世界の絶景 新世界編』

本日は詩歩さんの「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景」シリーズの最新刊です。同シリーズが最初に出版されたのは2013年で、2014年に日本編、2015年にホテル編、2016年に体験編、2017年に新日本編、2019年にガイド編、そして2024年の本書と、現時点で7冊がラインアップされています。

ガイド編から5年ほど空いてしまったのはコロナ渦だったからでしょう。でも売れ続けないと次がない出版の世界でこれは本当にすごいことです。私の『写真の教科書』シリーズなんて、最初は競合が少なかったのでそれなりに売れましたが、2冊目をピークに下降線をたどり、5冊目が全く売れなかったので短命に終わりました。

シリーズ累計66万部突破とのことで、ざっと印税を計算して大きな差を感じました。本書は「知られざる絶景を発掘する」をコンセプトに、明日行ける身近な絶景から、いつか行きたい憧れの絶景まで60スポットが掲載されています。

Amazonの商品ページにその一部がリストアップされているのですが、訪れたことがある場所はたったの5つでした。世間は狭いですが、世界はとんでもなく広いことを実感させられます。死ぬまでに全部は無理そうなので、本書で妄想の翼を広げたいと思います。販売価格は1,980円です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。