岡嶋和幸の「あとで買う」

1,291点目:狭い場所でも短時間で料理が素敵に撮れる本

茶々『スイーツ&料理写真のアイデア帳』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

茶々『スイーツ&料理写真のアイデア帳』

甘い物好きの私ですが、作例写真で小物が必要なとき、ケーキなどのスイーツを選ぶことが多いです。被写体という名目で購入し、もったいないので撮影後はもちろん美味しくいただきます。花を被写体に選んだときよりも満足度は高いです。

若いころは料理本、レストランのパンフレットやメニューなどの写真も撮っていましたが、作例写真ではそこまでライティングにこだわることはありません。カフェやレストランではその場の光だけで撮ることもありますが、ちょっとした工夫で美味しそうに写せます。撮り方のアイデアも大切です。そのあたりのヒントがたくさん詰まった1冊です。

料理好きの人、自分のお店のメニュー写真を撮りたい人など、いろいろ参考にすると良さそうな内容です。スイーツや料理などの写真の基本、撮り方から画像処理まで幅広く活用できるでしょう。販売価格は2,530円で、Kindle版もあります。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。