岡嶋和幸の「あとで買う」

1,274点目:お気に入りのバライタ紙がリニューアル

ハーネミューレ「フォトシルクバライタX」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

ハーネミューレ「フォトシルクバライタX」

1,239点目でハーネミューレの新しいバライタ系のファインアート紙を2製品紹介しましたが、それらを取り上げたデジタルカメラマガジンでの連載「プリントすると写真が上手くなる」で実はもう1製品レビューしています。それが本日の「フォトシルクバライタX」で、今月発売になったばかりです。

ファインアート紙は一般的な写真用紙よりも風合いがあり、色や階調の再現性に優れ高級感もあります。安くないので気軽に使えないのがネックですが、この製品はほかのラインアップよりリーズナブル。A4サイズの25枚入りの販売価格は7,900円前後で、1枚あたり300円ちょっとの計算になります。

以前に写真展の展示作品などでよく選んでいた「フォトシルクバライタ」の改良版です。

新旧比較などはデジタルカメラマガジン2024年10月号の記事を参考にしてほしいのですが、像が鮮明であるなどより立体的な仕上がりが得られます。光沢も控えめで、紙色もナチュラルと写真を選ばず、多くの人に気に入ってもらえるでしょう。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。