岡嶋和幸の「あとで買う」

1,200点目:機窓からの撮影が好きな人とつながりたい

ルーク・オザワ『空旅ごよみ365日 航空写真家の旅の愉しみ方 機窓から眺める空と大地』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

ルーク・オザワ『空旅ごよみ365日 航空写真家の旅の愉しみ方 機窓から眺める空と大地』

今のこのシーズン、夏休みの旅行や帰省などで飛行機を利用する人は多いでしょう。現在、私も福岡に帰省中で、いつものように新幹線ではなく飛行機で移動しました。

トイレが近いので国際線では通路側の座席を指定しますが、国内線は比較的短時間なのでいつも窓側のA席です。デジタルカメラなど電子機器の機内での使用が制限されていた時期がありましたが、近年はスマートフォンで写真や動画の撮影を、離陸から着陸までずっと楽しんでいます。

それらは作品というよりSNSに投稿する程度なのですが、旅の記録でも作品でもなく、純粋に自分が目にした景色を友人知人たちと共有したいだけ。ところが航空写真家のルーク・オザワさんがこれまで撮影した、機窓から眺めた空や地上の景色を1年365日にまとめた本書に掲載されている写真は、どれも見ていてうっとりするものばかりです。

撮影データなどのほか、機内での座席の位置も掲載されていて、同じコースを飛行するとは限りませんが、機窓からの撮影の参考になりそうです。フォトエッセイを楽しみながら、旅している感じも味わえそうです。販売価格は2,420円です。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。