岡嶋和幸の「あとで買う」

1,179点目:天気を知ることで写真がもっと楽しくなる

菊池真以『366日 天気のはなし 1日1ページで読む空と天気の不思議』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

菊池真以『366日 天気のはなし 1日1ページで読む空と天気の不思議』

本日は「空と天気のフォトエッセイ」をご紹介します。1日1ページ、1月1日から12月31日まで、合計366枚の写真と文章で構成された1冊です。

著者は気象予報士、防災士、空フォトグラファーの菊池真以さん。テレビ番組などにも出演されるなど、空の楽しさを伝えるための活動を行われています。

空や雲の様子、気象現象など天気にまつわるさまざまなテーマについて綴られていて、写真好きの人も気象好きの人も楽しめる、そして勉強になる内容です。専門書よりも気軽に読めるのが大きな魅力です。

天気そのものが写真のモチーフになるだけでなく、多くの撮影において気象条件が仕上がりを左右するため、そのメカニズムなどを知るためにも有益です。販売価格は2,420円前後で、Kindle版もあります。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。