岡嶋和幸の「あとで買う」

1,019点目:ピントの範囲を自由に調整できるレンズ

銘匠光学「TTArtisan Tilt 50mm f/1.4」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

銘匠光学「TTArtisan Tilt 50mm f/1.4」

783点目でミニチュア風やジオラマ風の撮影が楽しめるギズモンのティルトレンズを紹介しましたが、今回はより本格的な製品です。とはいっても販売価格は3万6,000円前後とお手ごろです。

開放F1.4の大口径で高級感もあり物欲がそそられます。ティルト量は±8度で、最大360度回転するレンズリボルビング機能を搭載し、ピントが合って見える範囲を自由に調整できます。ソニーEマウント、ライカ・パナソニック・シグマのLマウント、フジフイルムXマウント、キヤノンRFマウント、ニコン Z マウント、マイクロフォーサーズと、ミラーレスカメラのほとんどのレンズマウントが選べます。すでに愛用している人は多いのではないでしょうか。

ミニチュア風やジオラマ風の画像はカメラのデジタルフィルター機能やアプリのエフェクト機能で気軽に楽しめますが、ティルトレンズを使ったほうが自然に仕上がるなどより描写の面白さを満喫できるでしょう。ティルト機構を使用しなければ普通の標準レンズとして使うことができます。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。