岡嶋和幸の「あとで買う」

783点目:ミニチュア風撮影が楽しめるティルトレンズ

ギズモン「GIZMON Miniature Tilt Lens」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

ギズモン「GIZMON Miniature Tilt Lens」

ミニチュア風やジオラマ風の撮影が楽しめるティルトレンズです。すでにキヤノンEF-M、ソニーE、富士フイルムXマウント用の製品が発売されていますが、今回キヤノンRFマウント用が追加され、あらためて興味を持ちました。F1.6の明るい単焦点レンズで、ティルトリングを緩めると上下左右にレンズを傾けられるというシンプルな機構になっています。絞りとレンズの傾きでボケ具合を調整できます。

Lensbabyが登場してすぐのころは面白くてよく遊んだものですが、現在はより高性能になっていて、そのぶん高価です。この製品の販売価格は2万円前後(RFマウント用のみ2万3,500円前後)と手ごろです。

ミニチュア風やジオラマ風の画像はカメラのデジタルフィルター機能のほか、アプリのエフェクト機能など画像処理でも気軽に楽しめますが、ティルトレンズのほうが自然に仕上がる傾向で個人的にも好きです。いまでも大判カメラを使っていますが、フィルム代や現像代を考えると、ミニチュア風やジオラマ風の撮影で遊ぶ余裕はさすがにない感じです。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。